今の時期、駐車場のアスファルトの割れ目から、マツバウンランが咲いてきます。



アスファルトの割れ目に沿ってなので、1列に並んでいるみたいな咲き方です。

花の姿は、小さな紫の花が上の方にあって、あとは細い茎です。


5年前のゴールデンウィークにスイスに行きました。

氷河特急とベルニナ急行に乗りたかったのです。

予約の都合でクールという町に泊まりました。


クールは古い町が残っていて、歩いているとタイムスリップした気分になります。



美術館があって、そこでジャコメッティの作品をたくさん見ました。

帰ってから、ジャコメッティの作品の像…頭があって体がひょろっと細い人間の彫刻とマツバウンランがシンクロしてしまうようになりました。


マツバウンランの名前を知らなかったので、「ジャコメッティさん」が咲いたとか言っていました。


クールでは、ジャコメッティが1人ではない、というとこがわかりました。


やはり、1番有名なのは、頭と細い体の彫刻の アルベルト ジャコメッティ。

そのお父さんの ジョバンニ ジャコメッティ。

おじさんの アウグスト ジャコメッティ。


見ていて引き込まれたのは、アウグストさんの作品でした。

彼はステンドグラスも作っています。

チューリッヒの聖堂でも見ることができましたが、クールで見ていなかったらそんなに興味を持たなかったかもしれません。


こういうのもご縁だなぁ…と思います。

そしてゴールデンウィークが近くなると、マツバウンランの花が咲いたのを見て、思い出せるのって幸せなことだと思いました。