「牧野富太郎 植物博士の人生図鑑」
平凡社 コロナ・ブックス
高知の帯屋町アーケードにある本屋、金高堂で買いました。
商店街のアーケードに大きな本屋さんがあるとうれしくなってしまいます。
ホテルのロビーに、子ども向けの牧野富太郎伝記のようなものがあり、お茶を飲みながら見ていました。
見ていないので知らなかったのですが、朝ドラ「らんまん」の主人公のモデルだそうですね。
高知では、牧野博士の新休日というパンフレットやら、ホテルのロビーの壁にも、にっこり笑った牧野博士のポスターがあり、だんだん気になってきました。
牧野博士のトレードマークのような、蝶ネクタイの服装は大好きな植物に会いに行くための正装だそうです。
裕福な商家の生まれだったそうですが、両親を早くなくし、祖母に育てられたそうです。
跡取りで、弱かったので大事に育てられたそうですが、最終的には、財産は植物に注ぎ込んで跡は継いでいません。
祖母は、健康で好きなことをやればよいと思っていたのかもしれないと思いました。
好きなことをできたのは、時代もあると思います。もうちょっと後だったら、戦争に関係ないことをやるなんて…というふうになったかもしれません。
土佐の自由党員だったこともあるそうですが、
「政治論争の時間を、植物研究に向けるべき」
と脱退しています。
「観察にしても、実践にしても、比較にしても、記載文作成にしても、不明な点、不明瞭な点が有るのをそのままにしてはいけない」
研究はもちろんだと思いますが、石版印刷を自分で学んで、校正もとことんやっていたとのことです。
ひとつのことを極めてる人は、とことんなのだなぁ…と思いました。
それが楽しいので、もっと広げるために、どんどんいろんなことを吸収していくというかんじなのでしょうか。
また高知に行く機会があったら、
「高知県立牧野植物園」には行きたいなぁと思いました。