先日、親戚の結婚式に出席しました。
キリスト教系の式でした。
式の前に、新婦の母親と喋る時間があり、
「ベールをかけてあげる練習を3回もやった」
という話を聞きました。
「ふわっとかけなきゃいけないから難しい」
とも言っていました。
その時は、「大変だね〜」と喋っていましたが、いまいちどういうことなのかがわかっていませんでした。
式が始まり、まず新郎入場。
続いて、新婦の入場。
世の中の父親の晴れ舞台の最たるものみたいな場面…新婦と腕を組んでバージンロードを歩き新郎に渡す…。
その前に、その場面、あったのです!
扉が開いて、新婦に母親がベールをふんわりとかぶせています。
遠目なので、話を聞いていなかったら何をしているのかよくわからなかったかもしれません。
そんなちょっとしたシーンなのですが、
新婦と母親が向き合って、ちょっと背の大きな娘にふわっとベールをかけてあげています。
かけたあとに、ふちのところとかを、お母さんが直してあげます。
本当に、ほんの些細な仕草なのです。
でも、そこに、娘に対する慈しみとか、名残惜しいさとか、いってらっしゃいみたいな気分とか…いっぱい詰まっているみたいで、ジーンときてしまいました。
キリスト教系でベールをかぶせるという風習があるのか、ビデオ撮影のためなのかはわかりませんが、とても心に残るシーンに出会えました。
最近、結婚式はジミ婚どころか、コロナのあとやらない人も多いと思います。
わたしのまわりでは、最近お葬式も多かったので、
「親戚で会うのはお葬式くらいで、おめでたい席はないね〜」
と家で話していたところでした。
今回のような親戚顔合わせみたいな結婚式はちょっとうれしいなぁ…とも思いました。