GIMPの勉強については毎回お世話になっているこちらのサイトを参考にさせて頂いています。
15 文字(テキスト)
今回は下の小項目1つのみを勉強していきます。
1.文字を円形や半円に沿って配置してみよう
文字を円形や半円に沿って配置してみよう
今回は文字を円形、半円に配置する方法について勉強します。
方法としては以前15項 その3で勉強した「文字をカーブに沿って配置してみよう」と同じで「テキストをパスに沿って配置」を使用します。
また、「楕円選択」で円を作成し、「選択範囲をパスに」という機能で作成した円がパスになるので、「テキストをパスに沿って配置」でテキストを円形、半円に配置できるということのようです。
円に沿って文字を配置する
①画像を作成する
・メニューバー⇒「ファイル」⇒「新しい画像」をクリック。
・「新しい画像」ダイアログで、サイズを1920×1080(FHD)、背景色を白色で作成しました。
※「テンプレート」の部分をクリックするとA4や4K等いろいろなサイズが選べます。
②ガイドを作成する
必ず「ガイド」が必要というわけではありませんが、画像の中心などきちんと場所を決めて配置したい時に使用すればよいと思います。
・メニューバー⇒「画像」⇒「ガイド」⇒「新規ガイド(パーセントで)」をクリック。
・「新規ガイド(パーセント)」ダイアログで、水平若しくは垂直のどの位置にガイドを作成するかを設定し「OK」をクリック。
位置は真ん中に表示するため、水平/垂直ともに「50%」で設定しています。
※十字(水平/垂直)にガイドを表示するには2回繰り返すようです。
十字にガイドを作成できました。
③円の選択範囲を作成する
・ツールボックス⇒「楕円選択」アイコンをクリック。
・キャンバスに円の選択範囲を作成する。
正円にしたいときは、「ツールオプション」の「サイズ」で左右の数値を同じにすると正円になるようです。
④円を中心に移動する
・移動する円の上でドラッグすると円の中心に「+」が表示されるので、真ん中のガイドの交点近くまでもっていきます。
円の中心がガイドの真ん中に近づくと、磁石のように円の中心がガイドに真ん中に引き寄せされます。
⑤選択範囲をパスにする
文字を円に沿わせるためには、円を「パス」に変換します。
・メニューバー⇒「選択」⇒「選択範囲をパスに」をクリック。
※「パス」が作成されると、「パスダイアログ」に「パス」が表示されます。
これで「円」が「パス」になりました。
⑥文字を入力する
円に沿わせる文字を入力します。
こちらも以前「文字をカーブに沿って配置する」で勉強したように、キャンバスのどこに書いても問題ありません。
⑦円に沿ってテキストを変形する
・変形させたい文字の「テキストボックス」の上で右クリック⇒「テキストをパスに沿って変形」をクリック。
文字の長さが短いので、「Ctrl」+「Z」(前に戻る)で元に戻し「文字サイズ」「カーニング」を調整、思い通りに配置されるまで繰り返します。
文字を長くしすぎると、下のように文字が重なって変な方向に延びていきます。
今回は、こんな感じで文字の始まりと終わりがわかる程度に間を空けておきました。
⑧テキストのパスを「選択範囲」にする
・「パスダイアログ」の上で右クリック⇒「パスを選択範囲に」をクリック。
これで、「パス」が選択範囲になり、円に沿って変形させた文字が点線になりました。
⑨新しいレイヤーを作成して文字に色を付ける
円に沿って変形させた文字(選択した部分)に色を付けるために、新しいレイヤーを追加します。
・メニューバー⇒「レイヤー」⇒「新しいレイヤーの追加」をクリック。
・「新しいレイヤーの追加」ダイアログで「塗りつぶし色」を「透明」に設定して「OK」をクリック。
・「ツールボックス」の「描画色」を文字の色に設定し、「描画色」から「キャンバス」までドラッグする。
※これで、「選択範囲」に「描画色」で色付けされます。
⑩選択を解除する
・メニューバー⇒「選択」⇒「選択を解除」をクリック。
⑪「テキストボックス」、「パス」を非表示にする
・「レイヤーダイアログ」で「テキストボックス」レイヤーの「目アイコン」を消して非表示にする。
・「パスダイアログ」で「円のパス」「テキストに変形したパス」ともに「目アイコン」を消して非表示にする。
※これで、円に沿って文字を配置することができました。
⑫テキストの始まり位置を変える
文字を塗りつぶしたレイヤーがアクティブであることを確認して、
・ツールボックス⇒「回転」アイコンをクリック。
・「回転ダイアログ」で「角度」の数値を直接入力するか、ドラッグして文字を回転して始まり位置を調整します。
【角度:90を直接入力】
【角度-90を直接入力】
【ドラッグして回転】
文字を円の外向きに配置したいとき
先ほどは文字が円の内向きに配置されましたが、「パス」に「鏡像反転」ツールを使用して文字をの向きを外向きにすることができます。
上述の⑤で選択範囲をパスにしたところまでは同じです。
「パス」の作成が終わったら、
●「鏡像反転」ツールを使う
・ツールボックス⇒「鏡像反転」をクリック。
・「鏡像反転」ダイアログの「変形対象」を「パス」に設定し、キャンバス上でマウスを1回左クリックする。
※「鏡像反転」されたかどうかの確認方法はわかりませんでした。
「鏡像反転」ができたら、以降も上述と同じ方法で「円に沿ってテキストを変形」し、「新しいレイヤーの追加」「文字の色を付ける」作業を行って完成です。
文字を外向きにすることができました。
文字を半円に沿って配置する
参考サイトに「文字を半円に沿って配置する」がきちんと説明されていましたが、基本操作は「円に沿って文字を配置する」と全く同じなので割愛します。
要点は「ガイド」を表示しているので、「テキストをパスに沿って変形」するときに、文字の長さを半円分に調整して変形させるだけです。
円に沿って上下違う文字を配置する
参考サイトでは上の「文字を半円に沿って配置する」と同様に「上下違う文字を配置する」についても丁寧に記載されていましたが、方法は基本的に同じです。
①「楕円選択」で円を作成する
②「選択範囲をパスに」で円を「パス」に変換する
※ここで、「パス」を複製して2個にしておきます。
理由は
・上下に違う文字を配置するために「テキストボックス」が2つある
・1つは文字を内向き、1つは文字を外向きにするため
です。
③「選択範囲」を解除する
④文字を外向きにする方の「パス」を「鏡像反転する」
今回は「複製したパス」をアクティブにして「鏡像反転」にします。こちらが「下のテキストです」の文字を配置する方です。
⑤上下の文字を入力する
⑥下の文字を外向きのパスに変換する
先ほど「複製したパス」を「鏡像反転」したので、
・「複製したパス」をアクティブにする。
・下に配置したい文字の「テキストボックス」の上で右クリック⇒「テキストをパスに沿って変形」をクリック。
⑦上の文字を内向きのパスに変換する
同様に「元のパス」をアクティブにして、上に配置したい文字の「テキストボックス」の上で右クリック⇒「テキストをパスに変形」をクリック。
⑧パスを選択範囲にして文字に色を付ける
上下ともに方法は同じです。
・操作したい「パスダイアログ」の「パス」の上で右クリック⇒「パスを選択範囲に」をクリック。
・「新しいレイヤーを追加」する。
・「描画色」を「新しいレイヤー」のキャンバス上にドラッグして文字に色を付ける。
以上で、こんな感じに上下違う文字を配置することができました。
ガイドを非表示にする
最後に「ガイド」を非表示にして終了です。
・メニューバー⇒「表示」⇒「ガイドの表示」をクリック。
今回は白紙のキャンバスに文字を配置しましたが、当然画像にも配置できるので、「選択範囲をパスに」と「テキストをパスに沿って配置」等を使って画像に合わせていろんな文字配置ができるようになると思います。
今回は15項 文字(テキスト) その9「文字を円形や半円に沿って配置してみよう」について勉強しました。
次回は15項 文字(テキスト) その10として「画像や文字を回転させてみよう」について勉強していきたいと思います。