大宮夫婦 ラーメン食べよ? «前編» | 大宮さんと一緒 。。。

大宮さんと一緒 。。。

大宮さんの妄想BL小説です。
色々、大丈夫な方のみお読み下さい。

にのちゃん大好き♡嵐さん大好き♡

大宮さんに癒されて、ドキドキして、毎日幸せ。

嵐のみなさんずーっと、幸せをありがとうございます!




「ねぇ」

「ねぇ」

「ねえってば」



ぼんやりテレビを見てる智をゆさゆさ揺すりながら、さっきから何度呼びかけたんだろ。

もうこうなったらでっかい声出してやる!と、すうっと息を吸い込んだ瞬間、智はこっちを振り向いた。


「なぁ、ラーメン食わねぇ?」


その少し楽しそうな顔は、きっと俺と同じことを考えてたんだよね。

俺とアンタはそんな所が驚くほど似てるから。


「食べよ。いつものでいい?」
「ん。お前のお気に入りのやつで頼もうぜ」
「うん。頼んだら風呂入っちゃおうかな」


そう言ったら、ちょっとだけ嫌そうな顔をしてやめとけってひと言。
風呂上がりの俺を、誰かに見られんのはヤダってこの人が言うから俺は最近、その遊びをやめてる。

出前を頼んで、届くまでの間に風呂を済ませて出前を受け取る。

たったそれだけの遊び。

楽しいんだけどなぁ。
でも機嫌をそこねた智の方が厄介なのはわかり切ってるから、やめてるんだけどね。


そんなこと考えてたら、珍しく話しかけてくる。


「なぁ、お前も思い出してた?あのラーメン」


ほら、やっぱり。

この人と俺はこんな時のシンクロ率が半端ないんだ。









思い出してたのは青い空と白い雲。

俺たちを知ってる人が限りなく少ない場所で、俺たちを嫌ってほど知ってるマネージャーたちと食べたラーメン。




嵐5人、久しぶりの海外。


飛行機の中からみんないつもよりテンション高くて、座った席の仕切りで遊んでる相葉さんと翔さんが居たり。
みんなで映画観ようってグループメールに書き込む潤くんが居たり。

いつもと同じ空気と、いつもと少しだけ違う高揚感が続いてた。

いつになく楽しそうな智は、潤くんの誘いにのって話題作を選んで再生を押した。

時間までは合わせないところが智らしくて、俺は気づかれないように笑った。

笑った理由はもう一つあって、俺が再生を押したタイミングと全く同じだったから。



飛行機を降りたあとはご褒美込みのステージの鑑賞と、仲の良い後輩とご飯をしたり。

いくつかの仕事をこなしながらではあっても、日本とは段違いの自由度に俺たちは深呼吸するような気持ちだった。

ほんの少しだけど自由時間もあって、相葉さんも翔さんも潤くんも、普段通りアクティブに出かけていった。

俺はいつも通り、ホテルの部屋でゲーム。

そして隣にはfreeWiFiを最大限活用しての、釣り動画を楽しむおじさん....。

アンタ、お出かけ好きなんじゃなかった?
この街なら釣りも出来るんじゃないの?

なんでこの青空の広がる場所で、海のある街で、俺の転がるベッドで釣り動画観てんのよ。


俺たちに長くついてるマネージャーくん達も、釣りやら色々提案したけれど全部却下されちゃって、困ったような顔して俺を見る始末。


寝室のドアの外に立って、ちょいちょいって俺を呼ぶ俺のマネージャーに、何よって言いながらベッドを降りて近づくと。


「大野さんなんですけど、出かけないって頑なに言われるので、どこにも行かない二宮さんからどこかに誘って貰えませんか?」

って。

おい。

それ、なんか色々おかしくない?

そもそも俺が出かけないのは初期設定じゃん。
その俺に大野さん誘って出かけてくれって。

お前なんなの?って言いかけたけど.....少し寂しそうな悲しそうな顔したマネージャーを見て、その言葉はひっこめた。


そうだった。
コイツらは、俺たちの出した活動休止という結論を誰よりも悲しんで、誰よりも理解してくれた人達だった。

いつだって寄り添ってくれていたコイツらにも、俺たちは内緒で5人だけで話してきたから。


それでも、そんな俺達を責めることなく、それすらも俺達らしいと泣き顔で嬉しいと言ったコイツら。


この場所で、大野さんが部屋にこもっていることは、ある意味切ないのかもしれない。


「わかったよ」

そう言った俺に「ありがとうございます」って言ったマネージャーの顔には、ホッとしたって書いてあった。




後編につづく( * ॑꒳ ॑*)