ボーイフレンド(腐) | 大宮さんと一緒 。。。

大宮さんと一緒 。。。

大宮さんの妄想BL小説です。
色々、大丈夫な方のみお読み下さい。

にのちゃん大好き♡嵐さん大好き♡

大宮さんに癒されて、ドキドキして、毎日幸せ。

嵐のみなさんずーっと、幸せをありがとうございます!


tepoさんの5周年企画に参加中

気になる方は最初からお楽しみください。












♦️8




......あったかい。


『さと....』


遠くの方から声が聞こえる。

とろとろとした微睡みの中で幸福感だけが俺を包んでた。

聞こえる声は俺のよく知ってるもので、その声の優しさに頬がゆるむ。


んーっと伸びをして目を開けた。

目の前には白い布。
手で確かめたそれは、ふわふわの蒲団。
窓辺のカーテンの隙間から薄く光が射し込んで、柔らかい蒲団に模様をつくる。
朝も夜も明るい都会だから。


夢の中で聞こえていた優しい声は誰だったのか。
知っているはずなのにその顔が思い出せなくて、なんだかもどかしくて。

無意識に蒲団を抱きしめた。


『あはは』


隣から突然聞こえた笑い声。

いつも聞いてるその笑い声。


びっくりして飛び起きた。


「え.....」


人ってマジで驚くと声が出ないって言うけど、あれ本当なんだな。


俺の目線の先にはよく知った顔。

俺のそんな反応にまた笑うその横顔。

白く柔らかい肌。
目尻には優しい笑い皺。

いつも俺に安心感をくれるその声が、こんなにも俺を困惑させるのは初めてかもしれない。


そして気づいた。

そいつの蒲団から出た裸の肩。


嘘だろ...。
いや、嘘ってなんだよ。

俺、こいつになんかしちゃったのか?

混乱しまくる頭で咄嗟に蒲団をめくって見た自分もやっぱり裸で。

「マジで.....」

「あはははは」


戸惑う俺を見て、さらに笑うその顔はいつも通り優しくて。

どうしたらいいのか全然わかんねぇ。

こいつのこの穏やかな空気はなんだろう。
いつもと変わらないその空気が、俺をまた困惑させる。

何を言ったらいいのか。
どうしたらいいのかわかんないまま、咄嗟に出たのは「ごめん」ってひと言。

あいつの顔を見ることも出来ないまま、ベッドから飛び降りるようにして、トイレに逃げ込んだ。


「マジでどうなってんだよ」

呟いた声は小さくて、あまりにも情けない声だった。

なんの考えもまとまらない頭で、トイレのドアにもたれかかったまま、出るのはため息とマジかって小さな声だけ。


いい加減トイレに籠るのも限界だよなって思った時、聞こえた音にまたビクッと背中が伸びた。