んーーって伸びをして寝返りを打とうとしたら、お腹にきゅって回された腕に阻まれた。
いつもと同じ温かさ。
少しだけ甘い匂い。
振り向かなくても分かってる。
「サト♡」
「んにゃあ?....カズぅ?」
眠そうに目を右手の指先で擦ったサトシ。
潤が仕事に行って、サトシと2人でソファーの上でコロコロしてたら、いつの間にか眠っちゃったみたい。
レースのカーテンの向こうはまだ明るくて、たぶんまだ、お昼くらい。
2人きりの時は、いつもの着ぐるみを脱いでることも多いけど、今日はちょっと肌寒かったから着たままでいた。
起き上がろうとすると、サトシがきゅっと抱きしめてくるから、ついつい甘えて抱きついちゃうのは、なんでだろうね。
いつだってオレの一番はサトシで
サトシの一番もオレ。
ただくっついてるだけで、温かくてふわふわな気持ちになる。
スリスリして、チュッチュッて何度もキスして、うとうとしたり目覚めたりしながら過ごすのは、本当に幸せな時間。
サトシのキスがちょっと本気のキスに変わりそうになった時、隣の部屋からガタンって音がした。
サトシと目を合わせて、なんだろうって話すけど、何かは分からない。
でも、まーくんあたりが椅子を倒したとか、そんな感じ。
よくあるんだよ。
だから、いつもベランダから覗きに行くの。
サトシと2人でベランダの仕切りの下をくぐって、お隣のベランダのガラスの引き戸にくっついて見る。
あの2人、いつもカーテンが少し開いてんの。
あんなにキッチリしてるしょうちゃんなのにね。
「サト、行こっか?」
オレの言葉にコクコクって頷いたサトシ。
サッとオレの手を握ってソファーから降りると、ベランダに出た。
いつもみたいに隣のベランダから覗いた部屋の中。
「ね、サトシ。あれ、なに?」
「何が?」
「なんで、お尻見えてんの?」
「履き忘れか?」
「そうなの?」
キッチンにいる2人の後ろ姿。
お尻丸見え....。
エプロンしてるのに。
なんで?
お尻寒くないの?
なんで?????
って、思ってたら
しょうちゃんがまーくんのお尻をムニッて。
「サトっ!あれ!」
「....イイな」
「ね...じゅんのとこに、なんか無いかな?」
「探す?」
「うんっ」
オレとサトシは急いでじゅんの家に戻って、居間の隅っこに置いてある箱をんしょって、開いた。
2人でガサガサゴソゴソ。
頭を箱に突っ込んで探す。
「サトシー、あった?」
「んー、この辺のなら使えるかもな」
「じゃあ、それにしよっか♡」
「だな」
箱から降りようとしたら、サトシが下で抱きとめてくれた。
そっと降ろされた床に、赤い棒みたいなのが落ちてる。
「これ、何?」
「知らねぇ」
「じゅんに聞いてみようか?」
「うん」
ちょっと疲れちゃった俺を見て、サトシがソファーでイチャイチャしようって言う。
チュってキスされたら、甘えたくなっちゃって、コクっと頷いた。
赤い棒と布は転がったままだけどいいよね?
「カズ♡」
「サトシ♡」
それからじゅんが帰ってくるまで、2人で楽しく過ごしたんだけど、それはまた別の話。
。。。。。。。。。。。。。。。。
お久しぶりのしばわんこの日常♡
お話の挿絵は
いつも可愛くて素敵な絵を描いてくれる
AMNちゃん♡
いつもありがとうー♡
大好きだよー♡(*´³`*) ㄘゅ💕
皆さん優しい気持ちで行ってくださいね♡