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「36か....」
唇からこぼれた声は情けないほど泣きそうで、どうしようもない気持ちになって、ベッドに突っ伏した。
この数日、俺にしては珍しいくらいナーバスになってるって自覚はある。
相葉さんも大野さんも潤くんも、いつもより俺のこと気にしてくれてるのもわかってるのに、ため息をついてしまってた。
幸い翔ちゃんは新聞を読んでて気づいてないみたいだったから、ちょっと安心だけどね。
気づかれたくないし、それで良いと思ってるけど、やっぱり少し寂しかったりもする。
ベッドの上でごろっと転がって、天井を見上げる。
明日は翔ちゃんの36歳の誕生日で、だから俺は翔ちゃんの部屋で翔ちゃんの帰りを待ってる。
昨日、5人の仕事の後で俺の家に来た翔ちゃんは、テーブルに肘をついて小さくため息を漏らした俺には気づかずに、楽しそうに言ったんだ。
『カズ、明日は俺ん家来るだろ?部屋散らかっててごめんだけど、カズのオムライス食いたい!作ってくれる?』
あのまん丸の目でお願いって見つめられて、イヤなんて言えるわけないでしょ?
俺、翔ちゃんにベタ惚れなのに。
知っててなのか、知らずになのか、翔ちゃんはそうやって恋人の俺にだけちょっとのワガママを言ってくれる。
案外ヤキモチ焼きだから、大野さんとイチャイチャしてた日は必ず翔ちゃんの家に連れて帰られるし、相葉さんとのコンタクトダンスだって、最初の頃は練習を見に来ていろんな角度から見ては『よし』って呟いてたし。
だけど、俺はそんな翔ちゃんが大好きで、散らかった部屋を片付けてあげるのも嬉しかったりする。
俺のやり方で片付けたものを『スゲーな。さすがカズ』なんて言って、ギュって抱きしめてキスしてくれる。
だから、今日もね。
散らかりまくったダイニングテーブルの上を片付けて、掃除機もかけて洗濯機も回した。
オムライスの下ごしらえが済んで、洗濯が終わるまでのほんの少しの合間に、ちょっとため息が漏れただけ。
もう36になる翔ちゃんは、そろそろ結婚しても良いんじゃないかなんて言われる歳になって、俺がそばに居て良いんだろうかなんて思ってしまう。
翔ちゃんは俺だけって言ってくれてるし、その気持ちは疑ってない。
俺だって翔ちゃんから離れたいわけじゃない。
だけど、毎年誕生日が来る度、少しだけ抱く罪悪感。
それも翔ちゃんと過ごすうちに、いつも忘れてしまうんだけどね。
はぁーってひとつため息が出たその時、ポケットのスマホが震えた。
開けると緑のアプリに翔ちゃんからのメッセージ。
『もうすぐ着くよ。ケーキ買ったからな』
『うん。待ってる』
えいって勢いをつけて立ち上がって、キッチンでオムライスを作り始める。
お皿をテーブルに並べるのと同時に翔ちゃんが帰ってきて、嬉しそうにケーキを冷蔵庫にしまう。
大きな口でもぐもぐ食べる翔ちゃん。
にこにこしながらうんめぇーって言って、食べてくれる。
美味しいワインとオムライス。
食後には翔ちゃんの好きなチーズケーキ。
あったかい部屋でアイスラテを飲みながら、御機嫌の翔ちゃん。
一緒にお風呂に入って、隅から隅まで洗われて、恥ずかしいのに翔ちゃんはずっと俺のこと甘やかすみたいにキスばっかりしてくる。
お風呂上りは当たり前のように翔ちゃんのベッドに連れていかれた。
ちょうど日付が変わる頃、翔ちゃんの腕の中、もう甘ったるい声しか出なくなった俺が、必死で誕生日おめでとうって言ったら
『カズは余計な事考えずに、俺のそばにいなさい。こんな手のかかる男、お前しか相手してくれないだろ?』
って。
あー、翔ちゃん。
やっぱりあなたには敵わない。
俺の全部あなたにあげるから、ずっとずっと俺のこと大事にしてくださいね。
おしまい
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翔さん(*`・3・´)
お誕生日おめでとうございます
💙💚💛💜❤
36歳なんですね。
あっという間に1年が過ぎているような気がします。
翔さんは、本当に仕事熱心で
特に昨年はとても忙しくお仕事してましたね。
今年のお仕事はどうなんでしょう?
きっと今年も忙しんですよね
体力も気力も充実してて
ますます素敵になって来てる翔さん。
今年も絶好調とのことなので
↑げったーずさん談
きっときっと
素敵な1年になりますね
いつまでも嵐の5人で
笑っていてくださいね♡
あみんちゃん
いつも素敵なイラストをありがとう♡
素敵なイラストは
こちら♡から。いーっぱい素敵な嵐さんがいますよ♡
素敵なイラストのおかげで
あまーいお話が書けました。
本当に本当にありがとう(*˘ ³˘)♥ちゅっ