大宮夫婦 結婚しようよ 46 | 大宮さんと一緒 。。。

大宮さんと一緒 。。。

大宮さんの妄想BL小説です。
色々、大丈夫な方のみお読み下さい。

にのちゃん大好き♡嵐さん大好き♡

大宮さんに癒されて、ドキドキして、毎日幸せ。

嵐のみなさんずーっと、幸せをありがとうございます!




動けない俺の横を通って、ドサッと定位置に座るさとし。


2人がけのソファーは、いつも通り俺の座る場所が開けられて、俺を見上げるさとしと視線がぶつかる。



「どした?座んねぇの?」

「あ、うん。座る.....」




あまりにも、あまりにもいつも通りのさとし。


昨日のことは?



もう、諦めてくれたのかな。


いつもならさとしの顔を見るだけで、考えてることも分かるのに。

今日は全然わからない。


さとしのことが分からないなんて、嵐になってからはなかったから。



.....怖い。




この人は、俺が思うよりずっとオトコで、一度決めたことは絶対に曲げない。



びっくりするほど頑固な一面があるんだ。




「かず?どうした?」

「へ?あ、ううん、大丈夫」




ほら、その声、その表情。


どうしていつもと同じなの?



いつもなら少し怒ったりしてるでしょ?



さとしの気持ちが分からないまま収録が始まって、それでもいつも通り順調に進んでいく。


翔さんも潤くんも、相葉さんも変わった様子もなく。


落ち着かない気持ちだったけど、俺もいつも通りきちんと仕事をした。



収録が終わって、共演者の皆さんにご挨拶して、スタッフとも今日の反省点なんかを少し話して楽屋に戻る。



今日はさとしに捕まりたくない。

今日みたいなさとしと俺、話せないよ。


そう思って、いつもより早く着替える。


着替え終わって顔を上げたら、腕を取られてグッと引き寄せられた。


真ん前にさとしの顔。

15センチの距離。


俺たちのいつもの距離。




「かず、話がある」

「.........」

「わかってるよな」

「.........」





怖くて、返事が出来ない。

みんながこっちを見てる。





「かず、結婚しよう」





みんなの目が驚いてパッと開いて、そのまま俺を見るからどうしようもなくて、下を向いた。




「かず、何度でも言うよ。結婚しよう」




なんでよ。


なんでそんな真面目な顔で、ちょっと泣きそうになってんのよ。



その顔はズルいよ。


俺、あんたの泣き顔に弱いんだからね。

知ってんでしょうよ。




絆されてしまいそう。



うんと、言ってしまいそう。




ぎゅっと目をつぶって、小さく息を吸って答えた。




「お断りします。あなたと結婚しません」




さっきより大きな目を見開いた3人と、表情を変えないさとし。





俺はどんな顔してるんだろう。