happiness 140 | 大宮さんと一緒 。。。

大宮さんと一緒 。。。

大宮さんの妄想BL小説です。
色々、大丈夫な方のみお読み下さい。

にのちゃん大好き♡嵐さん大好き♡

大宮さんに癒されて、ドキドキして、毎日幸せ。

嵐のみなさんずーっと、幸せをありがとうございます!



『和』


まーくんの声が好き。

ちょっと高い、鼻にかかった甘い声が好き。





『和、ねぇ和』


優しいまーくんの声。

ボクの大好きなまーくんの声。


小さい頃からまーくんだけは、いつもボクの味方だった。


寂しい時も、嬉しい時もまーくんはボクを見てくれてた。

まーくんはいつも幸せそうに笑ってた。


ボクは、そんなまーくんを見てるとほわんと心があったかくなった。


ボクの心に響く柔らかい音。

ボクの大好きなまーくん。


まーくんがいてくれるなら、真っ暗な夜も怖くなかった。


月明かりだけの砂丘から見る真っ暗な海も。

怖くなかった。


大好きなのはまーくん。

いつだってまーくんは僕の太陽だった。



波が僕をさらった。



時々、静かになるけどそれは長くは続かないから、だからぎゅっとまーくんにつかまった。

いつも大きな波や小さな波が立って、ボクの中のボクを削って小さくしていった。



まーくん。


まーくんのそばに居るとボクの中は静かだった。

息を吸うことが楽だった。


波も

まーくんの声も


ボクの中で音になっていく。


近く遠く響くのはまーくんの声。


鳥のさえずる音。

木の葉が揺れる音。

風が渡っていく音。


太陽に守られた幸せの音。


いつもそんな音がボクの中に響いてた。



ポツ


ポツ


ポツン


雫が落ちて波紋ができた。






「いやあああああああ!」



なんの声?

まーくん?


さっき誰か来たよね?

ボク、よく覚えてないけど。


「顔色が悪いから横になってた方がいいよ」
「ボクは医者だからね。大丈夫」


そう言われて、ソファーで横になってた。



少し微睡んで、夢を見た。


あったかい手のひらが俺の頭をポンポンってしてくれた夢。


夢だったのかな、全部。

あの手の温もりを信じてたのに。

信じていたいかったのに。



信じたら、置いていかれた。

信じたら、僕は後回しになった。



行かないでって頼んだのに。

そばに居てって頼んだのに。


俺のこと置いていっちゃった。




ワガママばっかり言った。

自分勝手だった。

好きになった。


ぎゅっと抱きしめられた。

手をつないで歩いた。

好きって言ってくれた。



愛して欲しかっただけだったのに。

どうしてこうなっちゃったんだろう。


いつもそばにあった暖かいもの。

どこにいっちゃった?




なんか大きい音がした。

まーくん、何してるんだろう?


立ち上がってふらふらしながら階段をのぼって行く。



開いた扉の向こうに、まーくんとあの人が見えた。



ポツン


ポツン


 ポツン


雫が落ちる。

落ち続ける。



波紋が幾重にも重なって広がって

もうどこが始まりなのかわからない。




まーくんの声が違う。

まーくんの顔が違う。


昔と違うまーくんの声は嫌い。

昔と違うまーくんのリズムは嫌い。


いつも雨が降ってるみたいな音がする。


ポツ


ポツ


ポツン


響く音

広がる波紋



俺はこんなだから、誰も幸せにならない。

俺がこんなだから。



まーくん。

俺のせいだ。




遠くから声が聞こえる。



『かず』



なに?



『かず』



優しい音がする。


波紋が静かな模様になっていく。


その音に、ただ目を閉じた。