happiness 115 | 大宮さんと一緒 。。。

大宮さんと一緒 。。。

大宮さんの妄想BL小説です。
色々、大丈夫な方のみお読み下さい。

にのちゃん大好き♡嵐さん大好き♡

大宮さんに癒されて、ドキドキして、毎日幸せ。

嵐のみなさんずーっと、幸せをありがとうございます!



いつの間にか立ち上がって、怒鳴るように話してた。





だけど俺の目の前にいるのは、かずの大好きな従兄弟の兄ちゃん。



『まーくんはねぇ、綺麗で優しくて明るくて、誰だって好きになっちゃうような人だったんだよ。俺、まーくんには笑っててほしい。昔みたいに、楽しそうに幸せそうに笑ってほしい』



なあ、かず。


相葉さん、笑えるようになったんじゃねえの?

お前がずっと見たかった笑顔、今なら見れるんじゃねえの?


だって、すげえ空気が違うんだ。



ICUの廊下に現れた時から、違うんだ。



櫻井さんのこと見ては、笑い合うんだ。

幸せそうに笑うんだ。




なあ、かず。


お前がずっと見たがってたのは、この顔なんだろ?


そうなら、そうならさ。


明日は起きろよ?


相葉さんの顔みて、お前もきっと幸せになれるだろ?


俺、ちゃんとしてきたんだよ。お前に心配かけないで済むように。ちゃんと。



俺を睨んだかずの目

振り払われた手


それが怖い。


ちゃんとしてきたんだよ。



だから、明日は笑ってくれるだろ?






怒鳴ったせいで肩で息をしながら、穏やかな顔してる櫻井を睨みつける。


なんでそんなに冷静なんだよ。

所詮、他人事って事なのか?

それとも、大人の対応ってやつなのか?



顔色ひとつ変えない櫻井に、馬鹿なガキだと言われてるような気さえしてくる。


イライラが頂点に達して、また怒鳴りそうになった時、口を開いた相葉さんを目で止めた櫻井が話し出した。



「大野くん、座って話そう。君が聞きたいことにはキチンと答える。だから、怒鳴らないで話してくれないかな」


その言い方に心底イラッとしたけど、俺の隣の潤が、俺の背中を2回トントンと叩いた。

少しだけ冷静になって、とりあえず座る。


聞きたいことも、文句言いたいことも山ほどあるけど、とにかくかずのことが優先だから、まずはそのことを話した。




「かずを精神科に連れてったのは間違いじゃないのか?あんな薬もらってきたから、こんなことになったんじゃないのかよ」

「それは違う。そんなことは無い。 大量服薬は過程であって、自傷行為そのものだから。大量服薬は自傷行為で、自殺行為ではないよ。もしかしたら洗剤を飲んだり、それ以外の有害物質の服毒だったかもしれない」

「そんな.....」

「薬だっただけだ。精神科を受診したことが原因ではないよ。愛情だけで、病気は治らない」

「そんな...そんなの無責任過ぎるだろ」

「なにが無責任?」

「医者になろうってヤツがそんな言い方ねぇだろ」

「医者を目指してるからこそ、いい加減なことは言えない。病気は愛情だけでは治らない」




揺るがない強い櫻井。


ムカつく。


めちゃくちゃムカつくけど、言い返せなかった。



「大野くん。かずは、目が覚めたらたぶん退院することになると思うから、その後のことは大野くんお願いね。僕は、明日も仕事中だし大野くんが頼りだから」



黙ってしまった俺に相葉さんが話しかける。

その穏やかさにイラつくけど、どっかほっとしてる俺もいて、返事をしながらもやもやしてくる。



「言われなくても、俺が付き添います。退院って、何か必要なものありますか?」

「診察受けて退院だと思うから、治療とかに関しては先生の指示に従って。あと、医療費の精算があるはずだから、少し多めにお金を持っていった方がいい。僕が出すから、後で部屋に持っていくね」

「わかりました」

「大野さん、なんかあったら電話して。俺、講義終わったらバイトまで少しなら時間あるから」

「潤...ありがとな。なんかあったら。頼むわ」

「うん。じゃあ、今日はここまでかな。そろそろ寝ないと、明日朝イチから講義あるから」

「ああ、そうだね。潤も、大野くんもゆっくり休んでね。本当にありがとうございました」




相葉さんが立ち上がってペコリと頭を下げた。


その横で、同じように立ち上がって頭を下げた櫻井さんは、なにも言わなかった。