Liar 10 | 大宮さんと一緒 。。。

大宮さんと一緒 。。。

大宮さんの妄想BL小説です。
色々、大丈夫な方のみお読み下さい。

にのちゃん大好き♡嵐さん大好き♡

大宮さんに癒されて、ドキドキして、毎日幸せ。

嵐のみなさんずーっと、幸せをありがとうございます!



「っ!」


声が出そうになって、ヤバイって思って口を手で塞いだ。


なんでこんなにドキドキしてるの?

いや、あれはそうゆう意味じゃなくて、メンバーとしての言葉だよね。


そうだよ。潤くんが男の俺に惚れたりするわけない。

落ち着け俺。


口から飛び出しそうだった言葉は、そのまま消えてしまった。


口を手で覆ったまま、そこから動けなくて。

冷静になろうとすればするほど、頭の中は混乱していって、耳が熱くなっていく。


深呼吸しよう!そう思った時、楽屋のドアが開いて智が眠そうに入ってきた。


眠る潤くんの横で立ち竦む俺を見て、何を思ったのか小さなカバンを机の上に置くと、俺の手首を掴んで楽屋から連れ出した。



何も話さないまま廊下を歩く。


智と俺の足音だけが響く。



こんな日に限って、誰ともすれ違わない。

奥まったところにある、滅多に人の来ない喫煙ルームの横の自販機コーナーに、連れてこられていた。



俺をボロい長椅子に座らせて

「なんか飲むか?」

静かに聞かれた。



答えない俺に渡されたのは、この人の好きなココア。


俺、こんな甘いの飲まねえのに。


「なんでココアなの」

「お前、顔色悪いから」

「...そっか」

「おう。それ飲め」

「うん」


プルタブを開けてひと口飲んだら、あまりの甘さにちょっとびっくりしたけど、気持ちは温まっていくような気がした。

 
こんな所まで連れてきたのに、なんにも聞かないでココアを飲む隣に座る人。

静かな空間で、さっきの潤くんの寝言を思い出す。


どうしたらいい?

知らないふりをすれば良いってわかってる。


だけど、それは正解?


正解って誰にとって?

俺?

潤くん?


それとも嵐?



わかんねえ。


なんでこんなに悩んでるのかも。

なんでこんなに苦しいのかも。



頬に親指が触れて、すっと滑っていって。

その綺麗な手でそのまま頬を包まれた。



「なによ、おじさん」

「おじさんじゃねえわ」

「なによ」

「お前、気づいてないんか?」

「だから、なによ」

「お前.....泣いてる。涙こぼれてる」



そう言って、また指親が頬を滑る。

嘘だ.....。


そう思って自分の頬に触れたら涙で濡れてて、なんか余計に悲しくなって、ポロポロと涙がこぼれ始めた。



「かず」



智は俺の泣き顔を隠すみたいにオレを抱き寄せて、その肩で俺の涙を受け止めてくれた。


泣いてる間、ずっと優しく撫でられる髪から、この人の愛情が伝わってきて、なんだかとても安心したんだ。