あなたが好き 22 | 大宮さんと一緒 。。。

大宮さんと一緒 。。。

大宮さんの妄想BL小説です。
色々、大丈夫な方のみお読み下さい。

にのちゃん大好き♡嵐さん大好き♡

大宮さんに癒されて、ドキドキして、毎日幸せ。

嵐のみなさんずーっと、幸せをありがとうございます!




俺たちのマンションに着くまで、さとしは俺のひざに頭を乗せて目をつぶってた。


寝てるわけじゃなくて、手を合わせて指を絡めて、時々優しく握られて。

さとしが口元に手を引き寄せて、俺の薬指の根本から指先へとキスをする。



そんなの.....ズルイ。


そんなことされたら、俺たまんないよ。


すうっと深呼吸して、バクバクしてる心臓を落ち着かせる。



愛しそうに指で指を撫でながら、キスもやめないから、身体が震えてくる。


早く抱きしめられたくて、早く愛されたくて眠たいふりをしながら、さとしの手の甲を親指ですりすりと撫でる。



さとしは、表情ひとつ変えないで寝たフリしてる。


なんだか悔しくなったから、空いてる手でさとしの少しだけふっくらした頬をつねってやった。

一瞬だけ薄く開いた目は、俺が思ってた色じゃなかった。


きっと、ちょっと拗ねたような、少しムーっとしたような目をしてると思ったんだけど。



違ってた。



熱を帯びて色っぽいのに、もの凄く怒ってる。


その目で殺されそう。



急に、息が苦しくなる。


この人の本気が見えて。

この人の雄が見えて。



その度に、俺はこの人のものだと思い知らされる。



数年に1度、俺が揺れる。

さとしは、揺れない。



揺れる俺を、優しく見守ってるけど。

この人は、とんでもない束縛をしてくる。



揺れてる俺を、どこにも出かけさせないように、マネージャーを巻き込んで、出来る限り現場まで迎えに来る。外部の人からも、社内の人からの誘いも、マネージャーがやんわり断るようになる。


全面的にさとしの味方なマネージャー。


俺は抵抗することも許されず、モヤモヤを抱えながらこの人の腕の中に帰るんだ。



それは、間違いなく幸せで。

俺の小さな迷いも、罪悪感もさとしが消してくれるから、さとしの腕の中で笑うことを思い出す。



愛してくれていること。

俺が一番わかってる。


さとししかいないことも

俺はわかってる。



だから、そんなに怒ってるんだよね。


俺が揺れただけでも、すごく怒るのに。



俺が逃げたから。


他のやつの所に逃げたから。



すぐに瞑ってしまったその目に息を詰めたままで、タクシーはマンションの地下についた。