あなたが好き 17 | 大宮さんと一緒 。。。

大宮さんと一緒 。。。

大宮さんの妄想BL小説です。
色々、大丈夫な方のみお読み下さい。

にのちゃん大好き♡嵐さん大好き♡

大宮さんに癒されて、ドキドキして、毎日幸せ。

嵐のみなさんずーっと、幸せをありがとうございます!



「かず....」

「...........」

「かず」

「は.....い」



みるみる青ざめていくかず。



「かず、お前俺のこと、嫌いになろうとしたのか?」


怯えさせちゃいけないってわかるけど、俺の口から出るのは冷えきった声。


固まったように動かないかず。



違うんだ。


お前を怖がらせたいわけじゃない。
怯えさせたいわけじゃない。


人一倍怖がりなお前を、泣かさないことが俺の1番大事な事だった。


大きい音にも声にもビビって、小さな音にもビビって、ちょっとした変化にだって、お前の頭ってどうなってんだ?って思うくらい敏感で。


いつもいつも、周りを気にしては自分のこと後回しにして、その分自分の感情を抑えつけて、夜中俺の背中に引っついて泣いてんの。


ずっと、必死で寝たふりしてた。


俺が起きたらお前は泣けなくなるんだと思って。



だけど、そんな風に泣かせたくないから、泣かせなくてすむように、俺なりに頑張ってきたんだよ。


だけど、お前が俺から離れようとしたなんて。
俺を、お前の心から追い出そうとしたなんて。

そんなのは許さない。


泣いたって、許さない。



ポロポロっとこぼれたかずの涙を、ほほに手を当てて親指で拭う。


その俺の指を、ぼんやりした目で追いかけるかず。


泣かせたいわけじゃない。

傷つけたいわけじゃない。


ただお前が好きなんだ。



「かず.....お前は、俺のだろ?勝手に嫌いになるとか有り得ないだろ?」

「さと..........」

「好きだ」

「さとし...」

「好きだ」

「.....うん」

「好きだ!」

「.....っく......う...ん」

「お前は?....俺のこと好きだろ?」

「すき....さとしが好き.....好きなのっ......」



ボロボロに泣きながら、ドンッと抱きついてきたかず。


やっと捕まえた。



「かず.......」

「ごめん.....なさい..」

「もう.....いいよ」

「うん」



かずの首筋に鼻を埋めて、目一杯息を吸いこむ。

かずの甘くて爽やかな匂いが俺の中に入って、俺の中を満たしていく。



「ありがとな」

「俺こそ、ありがと」



ぎゅっと抱きしめた体温が、俺たちは2人でひとつだって教えてくれてるみたいで、今度は俺が泣きそうになった。