あなたが好き 16 | 大宮さんと一緒 。。。

大宮さんと一緒 。。。

大宮さんの妄想BL小説です。
色々、大丈夫な方のみお読み下さい。

にのちゃん大好き♡嵐さん大好き♡

大宮さんに癒されて、ドキドキして、毎日幸せ。

嵐のみなさんずーっと、幸せをありがとうございます!



「お前、今なんつった?」


さとしの声が、聞いたことがないほど冷たい。

スッと眇められた目が睨むように俺を見てて、射抜かれてしまいそうだ。



さっきまで胸の中を支配してたイライラは消え去って、圧倒的な力の差に怯える動物のように、息をするのも苦しくなる。


何にこんなに怒ってるの?


すぐに口を尖らせてムスッとするさとしだけど、本気で怒ることは本当は滅多にない。

まして、こんなに本気なことってたぶん初めてくらいだと思う。



小さな嫉妬や、ワガママで困らせたことなら何度もある。

普通の人より懐の深いこの人は、大抵のことは何とも思わないで、ドーンと受け止めてくれる。

受け止めてくれてた。


だから俺は、この人の腕の中でいつも安心して笑っていられた。


だから俺は、この人の苦手なことは全部うまく引き受けたり、フォローしたり、笑いに変えたり、この人に笑っていて欲しくて、そばから離れなかった。



この人の優しい空気に惚れてしまったあの日から、いつだって俺の一番はこの人で、優先するのはこの人だった。


そうやってそばに居るようになって、何を気に入ってくれたのか、この人が俺のことを好きになってくれて、嬉しくて幸せで。


沢山構ってくれて、愛してくれて。


幸せで。



本当に幸せで。




で、気づいた。



俺、この人を幸せにしてあげられるんだろうか?って。



俺は幸せで堪らなくて、ずっとずっと一緒にいたいけど、いろんな人に愛されるこの人は、もしかして、もう俺のフォローとかお世話とか、必要ないんじゃないかなって。


滅多に帰らないひとりの部屋で、唐突にそう思った。



最初は、ちょっとした嫉妬だった。


俺が嫌がるの知ってて、なんでそうゆうこと言うんだよって、ムカついて。

そばにいたら酷いこと言っちゃいそうだし、ケンカしたくなんかないし。


でも、たまには俺が怒ってるってこと知って欲しくて、嫌だって気持ちわかって欲しかっただけだったのに。



ひとりになって色んなこと考えてたら、なんか、俺ってめんどくさいなって。


そう思ったら、もう止まらなかった。



このままだったら、さとしに嫌われてしまう。


それは耐えられない。


さとしが俺を嫌いになるなんて、そんなの生きていけない。


俺がさとしを嫌いになれたらいいのに。


でも


そんなこと出来ない。


嫌いになんてなれない。

ならないよ。



それなら、距離を置けばいいと、思ったんだ。


そばにいる時間を最小限にすれば、嫌われない。



そう思っただけなのに.....


俺.......遅かったのかな.....。



もう、俺のこと嫌いになった?