なんでこうなったんだろう?
ヒナくんの家の中はもうほとんどカオスだ。
おーちゃんは、潤くんに後ろから羽交い締めにされてて。
ニノは相葉ちゃんに抱きしめられてる。
翔くんは、怒って棒立ちで。
潤くんは、完全にイラッとしてる。
ヒナくんは、相葉ちゃんの腕に手をかけて
「ちょお、いいから手え放せや。ニノかて、苦しいやろ!」
って、ニノを救出しようとしてて。
ヨコくんは
「大っ嫌いって何やねん!」
って、怒ってる。
そんな中、翔くんの怒った声が響いて。
相葉ちゃんが正気に戻った。
戻ったんだけど.....
「はあーーー。自分らええ加減にせえよ。相葉ちゃんがニノを抱きしめながら惚気けるとか、意味わからんし。翔くんは、無駄に男前やし。なんなん?」
「あ、ごめん。きみちゃん」
「ごめんで済んだら警察いらんねん」
「ごめんごめん」
「もー、さっさとニノ放し」
「うん、ごめん」
謝ったら「まあええわ」って言ってくれるきみちゃんが嬉しくて、思わずかずくんを放してきみちゃんに抱きついたら、後ろからグイッと肩を引かれて、しょーちゃんの腕の中に捕まってた。
「雅紀.....お仕置き決定な」
笑ってるのに、目が笑ってない帝王の顔したしょーちゃんにみつめられた。
「え?」
「なに?」
「お仕置きって俺、何されちゃうの?」
「聞きたい?」
「聞き.....たいけど、怖いから聞きたくないような気もする」
「ふーん」
「しょーちゃん?」
「ん?」
「言わないの?」
「言わねえよ。言ったらお仕置きになんないだろ?」
しょーちゃんが、やっぱり帝王の顔してる。
どうしよう。
なんか用事無かったっけ?
思い出せ俺!
逃げたい。.........でも、逃げたら余計怒らせる。
「うわー!しょーちゃんどうしよう。逃げたいけど逃げらんない!」
「それ、俺に言っちゃうとこが好きだよ」
ちょっとだけ優しい顔になったしょーちゃんが、ほっぺにチュッてキスしてくれた。