あなたが好き 6 | 大宮さんと一緒 。。。

大宮さんと一緒 。。。

大宮さんの妄想BL小説です。
色々、大丈夫な方のみお読み下さい。

にのちゃん大好き♡嵐さん大好き♡

大宮さんに癒されて、ドキドキして、毎日幸せ。

嵐のみなさんずーっと、幸せをありがとうございます!



相葉ちゃんと翔くんと潤に周りを囲まれるようにして歩いてる。



俺が逃走するのを防ぐ狙いがあるらしい。


バカヤロ、逃げねえわ。


あんな訳わかんなくなってるかずを、放って置くことはやっぱり出来ない。



例えば、ものすごい罵られるとしても、それでも俺はかずとちゃんと話せるようになりたい。





「お疲れ様です。皆さんご一緒ですか?」

「うん。悪いね急に」

「ごめんね」

「久しぶりに話とかしたくてさ」

「かずんち、行って」

「はい、分かりました」


俺のマネージャーの運転する送迎車にみんなで乗り込む。


マネージャーって本当に人間出来てるよなあ。

かずが1人で帰って、俺たち4人がかずの家に行くなんて、絶対穏やかな状況じゃないのは分かってるはずなのに、気遣う様子も心配そうな様子も見せずにいる。



かずのマネージャーは、いや、嵐のマネージャーはかずに甘い。


かずに限らずメンバーに甘いマネージャー達だけど、かずに関しては、恐ろしいほど息が合ってるし、ちょっとした情報も共有してる。


なぜならかずは俺たち嵐の真ん中にいるから。


かずがいることで、空気が和む。
かずが話すことで、会話が弾む。
かずが動く時は、それが必要な時。


俺たちをコントロールしたりはしない。
だけど、その時に必要なことをスッと目の前に差し出してくれるような。

いつも、全体を見てる。



なのに、ちゃんと俺のことを見てくれてるんだ。そんで、笑いかけて、話しかけて、つっこんで、クルクル変わるその表情も見せてくれて



「ね?」
「はい」
「やめなさいよ!」
「ふふ」



お前の言葉には、いつもいつも俺を好きだって気持ちが溢れてる。


きつい事言われたって、腹が立ったことねえもん。




窓の外は、もうすぐかずの家に着くのが分かる景色になってる。




さっきから、3人がかずに電話したり、メッセージ送ったりしてるけど一向に返事がないらしい。電話も繋がらないから、焦った翔くんが俺にも電話しろってうるさい。



出ないんだろ?



じゃあ、どんだけ電話しても出ねえよ。



そうゆうやつだろ?



とにかく、顔見て話さなきゃどうしようも無いんだ。


電話越しにあいつに演技されたら、さすがに見抜けないかもしれない。



かず、ちゃんと話そう。

怒鳴ってもいい。
泣いてもいい。


ケンカすんの分かってるから離れるなんて言うなよ。





かずのマンションの車寄せで、ぞろぞろと車から降りる。



お互いに交換してる合鍵でエントランスに入って、急ぎ足で部屋を目指す。



勝手に玄関を開けるのはやっぱり躊躇われて、チャイムを押した。


反応がない。




「おーちゃん、もういいから開けよ」

「そうだな」

「智くん、そうしよ」



3人がごちゃごちゃ言ってる。


家の中の空気を少しでも感じられないかと思ったけど、全然わかんねえから、仕方なく鍵をさしこんだ。





家の中は、暗かった。



窓の外の明かりがカーテン越しに部屋を少しだけ明るくしてるけど、電気のついてない居間は、恐ろしく寒い。



ここにかずが居るとはとても思えなかった。



とりあえず電気をつけて、床暖のスイッチを入れてエアコンもつける。




その間も相葉ちゃんが「かずくーん、どこにいるの?」って言いながら家中を見て回ってる。


潤はマネージャーに電話して、かずの居場所を聞いてる。


翔くんはなんか検索してんのか?
スマホいじって真剣な顔してる。



とにかく、一回落ちつこう。



かずは、ここには帰って来てない。

それか、帰ってきたけどすぐに出かけた。



2人の家に帰るとは思えないから、たぶんどっかに出かけたんだ。



どこだ?


こんな時、無性にイラつく。



あいつが頼めば、あいつを匿ってくれる人に心当たりがありすぎる。



誰といる?

まさか、家に行ったりしてねえだろうな。




あー、ムカついてきた。

心配過ぎて吐きそうだわ。



かず、お前どこにいるんだ?