まーくんは僕の大切な幼なじみで、ずっとずっと側にいてくれた友達。
僕とさとちゃんが一緒に暮らしはじめて少し経った頃から、翔さんとお付き合いを始めた。
まーくんはこどもの頃から細くて、頭がちっちゃくて、スタイル抜群の美人さんだった。
僕のこと天使だと思ったって言ってたけど、ぼくからしたら、まーくんは女の子に見えた。
だけど、なぜかまーくんは、女の子にモテまくって、僕は男の子にモテまくった。
だから自然にさとちゃんが居ないときは、まーくんが僕を守るナイトみたいになっちゃって。
普通にそれを受け入れちゃった僕にも、問題あったのかなあって、今なら思う。
そうやって大きくなって、ずっと僕の隣にはまーくんがいた。
さとちゃんと離れてしまっていたときも、さとちゃんが戻ってきてからも。
そんなまーくんが恋をして、お付き合いを始めたのは、僕の同僚の翔さん。
翔さんはビックリするくらい目がまん丸で、可愛らしい顔をしてるのに、中身は完全に男。
熱くて、真面目で、努力を惜しまない。
なんてゆうか、長男の鏡みたいな人。
完全無欠の生徒会長様みたいな?
なのに片付けが壊滅的に苦手で、会社で研修中は本当に苦労してたよね。
書類を纏めることは出来るのに、綺麗に収納するとか、社内でビンゴ大会とかの片付けなんかも苦手でいつもちょっと困った顔をしてた。
研修が終わってデスクにいることが多くなったら、1ヶ月もしないうちにデスクの上はカオスになってた。
そのギャップが素敵ーって、世話好きな女子達からモテモテになってて。
やっぱりイケメンはなにやっててもイケメンなんだなあなんて思ってて。
そんな翔さんがさとちゃんの親友なんて、本当に世の中は不思議なことがいっぱいだ。
みんなで何度か会う内にお互いを気になる存在として認識して、涙ながらにまーくんが翔さんに気持ちを打ち明けて、ふたりはお付き合いの第一歩を踏み出したんだ。