また今日も大宮の言いなりに? 8 | 大宮さんと一緒 。。。

大宮さんと一緒 。。。

大宮さんの妄想BL小説です。
色々、大丈夫な方のみお読み下さい。

にのちゃん大好き♡嵐さん大好き♡

大宮さんに癒されて、ドキドキして、毎日幸せ。

嵐のみなさんずーっと、幸せをありがとうございます!



口許が笑ってるように、弧を描いてる。


おいらの好きな、薄い上唇とふっくらした下唇が動いてかずの言葉がこぼれ始めた。



「そうです。大事な人がいるんです」

「ニノっ」
「にのちゃんっ」
「カズっ」


チラリと3人を見て、なにも言えずにいるおいらを見て、また話し出す。


「だから、あの歌を大切に歌いました。心を込めて、おれの気持ちが届くように、祈るような気持ちで....」

「もういいっ!もうやめてくれ!」

「あんたが聞きたいって言ったんでしょ?だから話してるのに、聞けよ、最後まで」



ショックで、何を言われてるのか理解するのを脳が拒否する。


「大好きな人がいます。その人を忘れられない........そう言ったら、本当にそうだったら、あんた、どうすんの?」

「かず.............」

「ねえ?そうだとしたら、あんたは俺の手を離すの?今、離したみたいに。俺を放り出すんだ、あんたの心から」

「か....ず.......」

「よく分かった。もう、良いよ」

「もう良いって....なに?」

「俺、あの家を出るから」

「え?」

「俺とあんたはもうおしまい。サヨナラってことだよ」

「....なんで?」

「なんで?....あんたが、俺を信じてないから。一緒にいる意味無いでしょ?」

「あんたって言うなよ!」

「そんなことどうでも良いだろ?」

「良くねえ!おいらが嫌がるのわかってて言ってんだろ」

「だったらなんだよ!」


かずが怒ってる。

真剣に怒ってる。


目に涙を浮かべて、おいらをあんたって呼んで、最近の嘘臭い顔はしてない。


嬉しかった。


やっと、まともにかずの顔を見た気がした。

やっと、かずの声を聞いたと思った。



「かず、疑ってごめん。おいらお前が好きだ」

「やだよ。あんたは俺を手放そうとした。ずっと一緒にいるって約束したのに」

「かず....」

「俺は、あんたがほかに好きな人ができたって言っても、手を離せそうに無いのに。あんたはそうじゃないんだね」

「かずっ!」

「サヨナラ」

「嫌だ!」



揺らぎもしなかったかずの目が、ゆらっと揺れた。


ゆっくりと膨れ上がる涙が、コロコロとこぼれ落ちて、かずの頬を濡らしていく。



「かず、好きだ」


離してしまった手をもう一度繋いで、かずを引き寄せて、キスをした。