大宮さんの妄想bl小説です。
色々、大丈夫な方のみお読み下さい。
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翔くんから届いたメールは衝撃的だった。
かずが、俺との付き合いに不安を感じてんじゃないかって。
だからあんな風に、極端にエロいことばっかり言ってるんじゃないかって書いてあった。
そんな訳ないって言いたいけど、かずに確かめなくちゃいけないと思った。
出張先の駅で、電車に乗る前にかずに電話した。
雅紀と松本に送ってもらって、もう家に居るって言うから、真っ直ぐ帰る。
途中で雅紀と松本と、翔くんにお礼のメールを送信して、かずのことを考えていた。
「ただいま」
帰って来た俺の足音で、パッと顔をあげたかずの目に光るものがあった。
「かず、どうした?」
「な...に?」
「泣いてた?」
「さとちゃん......」
「俺には、言えない?」
「さとちゃん...好きだよ」
涙をいっぱいに溜めた目で、俺に手を伸ばして抱きついてきたかず。
そのかずの身体が、震えてる。
何で?
いつから?
こんなに震えるほど不安にさせてたのは、俺なのか?
「かず、ごめんな。俺、全然気づいてなかった。何でそんなに震えてる?何が不安なんだ?」
「さとちゃん....ごめん...ごめんなさい」
「謝らなくて良い。かずは謝るようなことしてない」
「さとちゃん...さとちゃんが好き。だけど、本当に僕、さとちゃんといて良い?」
不安に揺れる目をまっすぐ見つめた。
「かず、かずしかいらない。かずだけが好きだ。ロスのおやじと、母さんと、姉ちゃんにもそう言った」
ビクッとかずの肩が跳ねた。
「本当に?僕、ずっとさとちゃんのことほったらかしにしてたのに?」
そこか......。
確かに、かずは突然連絡が取れなくなって、うちの家族もみんな心配してた。
かずの家の事情を聞いた後、ロスの家に電話したんだ。
そしたら
「やっぱり、そうゆう事情があったのね。お父さんが会社に電話しても捕まらなくて、会社の人もなんか歯切れの悪い受け答えだったって言ってたから、何かあったんじゃって思ってたのよ」
そんなん、俺、初めて聞いたけどって言ったら
「確定してる情報じゃないのに、あんたに言えるわけないじゃない。まして、かずくんはあんなに可愛いのよ。周りがほっとく訳ないし。あんたがフラれたとしてもおかしくないし、変に希望持たせるのもねぇ」
って、その言い方、実の息子に酷くねぇ?
「良かったわね❤あんたには、かずくん以上の相手はいないもんね。お父さんも、喜んでるわよ」
「何でハンズフリーなんだよ!」
「だって、みんなが一緒に聞けるから、便利じゃないの。そんなことより、夏休みはいつから?かずくんは連れてくるのよね?あー、楽しみだわあ。どこに行こうかしら?かずくん可愛いもんねー、ご近所の人達呼んでパーティーね♪」
もう、こうなった母さんは、俺の話なんか聞いちゃいない。
夏休みの予定を知らせる約束をして、電話を切った。
かずにも話すつもりだった。
だけど、重いって思われないかとか余分なこと考えて、かずを不安にさせた。
ごめんな、かず。
なあ、聞いてくれる?
俺の気持ち。
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だあーーー、終わらない。
今日終わる予定だったのに(何でだろ?)
あと少し続きます。ごめん!
逢いたくて、もうちょっと待って下さい。