大宮さんの妄想bl小説です。
色々、大丈夫な方のみお読み下さい。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。
「和さん」
ポンっと肩を叩かれて振り返ったら、涼介がいた。
隣にいたおーのさんが一瞬ビクッとしたような気がしたけど、そのまま歩いていったから、気のせいかもしれない。
「涼介、どうした?」
「今日、一緒の取材と、アフレコですよね?嬉しくて、早めに来ちゃいました」
「そっか。てか、和さんって何?」
「和也さんって、少し他人行儀かなって思って、和さんって呼んでみようかなと、思いまして」
「ふふ。ちょっと、ビックリしたけど良いよそれで。俺も、和也さんはちょっとあれかなって思ってたから」
「そうならそうって言って下さいよ」
「いや、でも涼介が一生懸命考えたんだろって思ったら、言えないだろ?」
「和さんって、本当に人たらし。そんな風に言われたら嬉しくて、もっと惚れちゃいますよ」
「何言ってんだよ。口ばっか上手い男になるなよ」
「好きです、和さんのことが。ずっと、待ってますから」
「ば......ばか。こんなとこで、何言って」
「本当のことですから。あ、夜って、空いてますか?空いてたら飯食いませんか?」
「お前って......良いな。じゃあ、取材終わったらうち来るか?」
「はい。ありがとうございます」
「じゃあ、後でな」
「はい。失礼します」
涼介と別れて、楽屋へ戻ろうと廊下の角を曲がった。
そこに、おーのさんが居た。
「かず、山田と付き合ってんのか?」
真っ直ぐな目で見られて、なんて答えれば良いのかわからなくなる。
何でこんなこと聞かれてるの?
何でおーのさんが怒ってるみたいに見えるの?
また、勘違いしちゃうよ。
そんな目で俺を見るのはやめてよ。
俺、やっと次の恋に進もうとしてるのに。