大宮さんの妄想bl 小説です。
色々、大丈夫な方のみお読み下さい。
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「山ちゃん... 」
「はい」
「お前、本気なの?」
そう聞いた俺の手を、ぎゅっと握ったこいつの、見た目とは違う男らしい手。
俺を好きだって、この前告白された。
何の冗談なのかと思って、見返したその目は、俺には嫌ってほど覚えのある熱が籠ってて、思わず俯いた。
その俺に向かって
「好きなんです。俺のニノさんになってくれませんか?」
そう言ったから
「少し、時間がほしい」
って答えた。
その後、こいつはふざけて和也さんって呼んだりしてきたけど、あのときのマジの空気は一度も見せなかった。
なのに、今日、この逃げ場のない小さな空間で、こいつは本気を出してきた。
どうしよう。
とうしたら......
「お待たせしました」
マネージャーが戻ってきて、話は一旦終わった。
だけど、繋がれた手はそのままで、こいつの熱が絶え間なく俺に流れ込んでくる。
マネージャーは気づいてない。
気づいても、しょっちゅうおーのさんと手を繋いでるから、特に不審に思われたりしないとは思うけど。
おーのさんに振られたあの日から
恋しさはそのままに、求める熱を置き去りにした俺。
何も無かったように過ごしていた俺の、ギリギリの状態を知った相葉さん。
相葉さんが翔さんに相談して
翔さんは兄のように
相葉さんは親友として
潤くんは甘い弟のように
俺を支えてくれた。
色んな人に告白されてきたけど、嬉しかったけど、気持ちは揺れなかった。
だけど、だけど、だけど。
こいつの目が眼差しが、あの頃の俺と重なって。
揺れてる俺を、認めるしかなかった。