俺とさとしの事を気づかれた。
メンバーと、事務所の数人以外は知らない俺達の関係。
偶然、見られた俺の家に来るさとしの姿。
そいつは、何となく写真を撮った。いつもの癖で。
その後、何度も俺の家に来ては泊まっていくさとしの写真を撮り続けて、それを、俺の部屋のポストに入れた。
無名の芸能レポーター。
事務所も通さず、雑誌に売ることもせず、何で俺に直接コンタクトしてきた?
分かりきったこと。
目的が、さとしか、おれ自身か2つにひとつだ。
さとしが目的なら、俺をさとしから引き離すのが目的だから、そんときは、事務所に言えばいい。
さとしに危害を加えたりはしないだろうから、ゆっくり進めても大丈夫だ。
だけど、俺が目的だったら... 悠長な事は言ってられない。俺を手に入れる為に、さとしに何かするかも知れないから。
どうしよう。
もし、俺が目的だったら。
俺、どうしよう......。
答えは出ないまま、俺は、指定された小さなバーに向かった。
もうすぐ、七夕。
二人とも早く上がれるなら、七夕は、さとしの家でゆっくりしようって、約束した。
「来てくれて、ありがとうございます」
「あんた、誰?」
「覚えて無いですよね」
「俺の何を知ってる?」
「ジュニア」
「え?」
「ジュニアだったんです」
「え?何?」
「2回だけ、バックに、付いたこと有ります。二宮くんに憧れてました。だけど、二宮くんは大野くんしか見てなくて、俺は、辛くなってジュニアも辞めました」
「それで?」
「大野くんと、別れて下さい」
「嫌だ」
「じゃあ、この写真売ります」
「勝手にしろよ」
「何でですか?何でそんなに大野くんを大事にするんですか?」
「お前には、分かんないよ。おーのさんは、俺の全てだから。どんなペナルティーを押し付けられても、おーのさんから離れるつもりは無いよ。売りたいなら、売れば良いよ」
「そんな... 」
「じゃあ、さよなら」
明日は、七夕。
あいつが売った写真を揉み消した事務所に、差し替えの熱愛記事が出るからって言われた。
事務所は、俺達の味方だから、守ってくれる。
ファンの皆も、きっとわかってくれる。
俺達のこと、見てたら分かるだろ?
誰が好きなのかって。
大野さん。今度は俺の番だよ。
ピコン
“かず、愛してる。ありがとな”
ほら、あなたは分かってくれてる。
“俺も、愛してます”
明日は七夕。
こんな話は忘れて、二人で楽しみましょうね、おーのさん。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
何だか、大騒ぎですね。
明日は七夕。
リアル大宮さんの、七夕のお話を用意しました。
明日は、遠くまではお休みして
大宮 七夕祭りでいっ!!
みんなー、惑わされるなよー!
明日のお話で会いましょう!!