織姫と彦星は、お互いを大好き過ぎて、仕事もしなくなっちゃって、天の川を挟んで、離ればなれになった。
俺達は、男と男。
織姫と彦星は、年に一回の逢瀬を赦されて、だけど雨だと会えなくて。
それって、側に居るのに絶対に触れられないのと、どっちが辛いんだろうね。
なんでこの人じゃなきゃダメなんだろうって、何度でも自分に問いかけて。
答えは出ないから、きっと何度もこの人を好きになる。
ずっと好きでいる。
七夕の願い事、天の川に願ったら叶うのかな?
願い事は、昔から変わらない。
あなたに出会ってからは、ずっと同じことを願ってる。
ねぇ知ってた?
天の川って、本当は、天の川銀河って言って、俺達の住んでる太陽系もその中にあるんだって。
天の川銀河にある星の数は2000億~4000億個って、凄すぎて想像もつかないけど、あなたと俺がこうして二人でいることは、40000億分の1の奇跡だと思って良いのかな?
たかが人間が、星と並ぼうなんて図々しいかな?
それでも、あなたと二人でいることは、とても難しいことだから、奇跡みたいだって思うんだ。
あなたは俺にとっては、たったひとつ、輝く星で、俺を導いてくれる星なんだよ。
俺の願い事は、ただひとつ
ずっと、ずっと、
あなたを好きでいられますように。