「自分の気持ちが変わるのが怖い」
そう言ったかずは、それからもずっと、おいらのそばにいて、おいらは、年々お前を好きになる。
ずっと変わらずにおいらを見つめてくれて、どんな時でも見守ってくれて、助け船も出してくれて。
猫パンチも、おしぼりアタックも、おいらには、愛の告白と一緒で、嬉しくて仕方ない。
二人きりの時に見せる、色っぽいお前も、好きだし、終わった後の子どもみたいな顔も堪んない。
「さーとし。ねぇ、好きだよ」
「どうした?」
「ううん。言いたかっただけ」
「そうか」
「うん」
「かずなり」
「なに?」
「好きだ」
「なによ?」
「言いたくなっただけ」
「ふふっ」
「ふふっ」
「さとし。大好きだよ」
「かずなり。大好きだ」
「ふふっ」
「ふふっ」
おいらは、お前がくれる愛情のなかでしか生きられないから、お前はおいらのそばに居なきゃダメなんだ。
お前のくれるのと、同じくらいの愛情をお前に注ぐから、これからもずっと、おいらのそばに居ろよ。
こんなに好きにさせたんだ。お前が責任とってくれよ。
絶対に、離れてなんか行くなよ......