大宮さんの妄想bl小説です。
色々、大丈夫な方のみお読み下さい。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。
「おはよう、さとちゃん」
あの後、かずの中を綺麗にして、温かいタオルで身体を拭いてやって、シーツを取り替えた。
それから、かずを俺の腕の中に、閉じ込めて眠った。
朝、目覚めて、おはようって言ったかずの可愛さは、天使も逃げ出すレベルだった。
俺は、思わず深くキスをしてしまって、少し気だるさが滲み出てしまったかずは、会社を休ませた方が良いんじゃないかと思うほど色気が漏れてた。
「かず、今日身体だるかったら、仕事休むか?」
「え?ううん。大丈夫だよ?さとちゃん、優しかったから、痛くなかったし」
あどけない顔で、その発言は、やめてくれ。俺が我慢できなくなる。
照れながらも、幸せそうに笑うかずに、また身体の奥が熱くなる。
いや、今日は、月曜日。会社は休めない。
週の初めのミーティングがあるからな。
しかも、今日は、かずの音楽制作チームと合同だし。
ちゃんとガードしようって心に決めて、二人で出社した。
会社のビルについて、エレベーターに乗る。電車の中でもそうだったけど。チラチラかずを見てくる奴が多くてムカつく。
見んな!俺んだ!って言いたいけど、言えるわけもなくため息をついた。
フロアについて、最初にかずが挨拶した奴は、真っ赤になった。
次の奴は、にやけた。
社内を歩くかずを見て、社内がざわつく。
「おー。どうしたニノ?すげえ、色気漏れてんなあ。長い春が終わって、遂に大人の階段登ったのか?」
って、セクハラにも程がある発言をしたのは松岡さん。
恥ずかしそうに、可愛らしく笑ったかず。
「はい。やっと、さとちゃんが帰ってきてくれたから。」
固唾を飲んで聞き耳を立てていた、フロアの奴等から、小さな悲鳴とため息が漏れて、更にざわついた。
「良かったな。ニノ」
「はい」
「大野ー、頑張れよ?」
もう。面白がってるとしか思えない顔をしてる松岡さんに、不貞腐れて返事をした。
その日は、潤と、翔くんもかずを見てため息をついた。
夜、飯を一緒に食べることにして、雅紀にも声をかけておいた。
居酒屋で、かずの顔を見るなり
「かずくんが...... 大人の階段登っちゃった...... 」
って呟いた。
雅紀、お前松岡さんとかなり親しいな?
発言丸かぶりじゃんか。
「いやあ、今日のカズはヤバかった。大野さんがそばにいるときなんか、花が飛んでたもんな」
「そーなんだ。あー、でもそうかも」
「うん。智くん居なかったら、それはそれで、なんかニコニコしてるから皆、ニノ見てデレた顔してた」
「そんなにかー」
勝手なことばっか、言われてるけど、かずはニコニコしてて。
俺は、かずが笑ってるならそれで良いって思った。
テーブルの下で繋いだ手から伝わる温もりに、どうしようもなくにやける頬は、隠せなくて良いやって思った。
おしまい