さとちゃんの唇が僕のに重なって、少しずつずらしたり、唇を 食 んだりされる。
ふわふわの感触に、ポワンとしてたら、唇に与えられる感覚に、更にぽーっとしてきて、なにかに掴まりたくて、さとちゃんの腕を掴む。
僕の指が、さとちゃんのキスに反応して、ピクリと動く。
そうすると、さとちゃんの指が僕の頬を滑って、首筋を撫でた。
「あっ...... 」
ホンの少しだけ 漏 れた自分の声に驚く。
甘くて、高い声。
本当に僕の声なの?
僕の声を聞いて、一瞬目を丸くしたさとちゃんは、すぐにニヤっと笑って、手を僕の身体にそって動かしていく。
キ スは、いつの間にか深 いものに変わっていて、僕の 舌 をさとちゃんのが 絡 めとって、擽 られる。
「ん... ふあ...... 」
時々、漏れてしまう声に、僕は少しずつ昂っていて、どうしたら良いのか分からなくなる。
その時、唇が離れていって、さとちゃんの指が僕の唇を撫でている。
熱い、燃えるような瞳のさとちゃんが、僕に言った。
「かず、ごめん。もう我慢できない。ゆっくり進もうと思ってたのにな。...... かず、かずが欲しい。全部、俺のものにしたい。良いか?」
「さとちゃん...待ってた。ずっとずっと待ってたんだよ。さとちゃんに、触 り たかった。触 ら れたかった。キ スも沢山したかった。その先も、全部、さとちゃんとが良い。さとちゃんとしたいよ」
「かずっ」
その瞬間、さとちゃんの唇が僕に降ってきて、僕を食 べ尽 くすような、激しい キ スをされた。