大宮さんの妄想bl小説です。
色々、大丈夫な方のみお読み下さい。
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さとちゃんの家には、グラスが2個しか無くて、二人でコンビニに紙コップを買いに行った。
ついでに、牛乳や、パンも買っていく。
「後で、スーパーに行こうな」
なんて、優しく笑って言われて、何にも言えずにこくんと頷いた。
コンビニから帰った途端、まーくんから電話がかかってくる。
「もしもしまーくん?どうしたの?」
「かずくん、駅についたけどどっちに行って良いかわかんなくって、どうしよう?」
「まーくん、今、駅にいるの?」
さとちゃんが、目でどうしたって聞いてるから、まーくん、道分かんないみたいって伝える。
そしたらさとちゃんが、ちょっと代われって、僕のスマホを持った。
「雅紀?うん、俺。ああ、んで、今どこ?え?あー、そこ反対の方向だわ。ん?そのまま待ってて、俺、今から行くわ。良いよ、じゃあな」
僕に、スマホを返しながら言う。
「雅紀、迷子だわ。全然違うとこに居るから、迎えに行ってくるな?かずは、留守番してて、そろそろ皆来るだろ?」
「うん。分かった。行ってらっしゃい。気を付けてね?」
「っおう。......いいな、行ってらっしゃい。気を付けてねって」
何故かまた、真っ赤になったさとちゃんは、僕のおでこにチュッとキスをして、出かけて行った。
さとちゃんが出かけて、静かになったこの部屋で、僕は、チュッてされたおでこに、手をあててみた。
さとちゃんの唇が触れたそこだけが、ずっと熱を持ってるみたいに熱くて、なんか、くすぐったいようなそんな気がする。
さとちゃん、変わって無いよね。
僕を見る、優しい目も、愛情のこもった声も、僕の手を握る細くて綺麗な手も。
僕、さとちゃんにもう一度会えてから、少し変わったと思う。
さとちゃんに触りたいし、触られたい。
ぎゅっとしてほしくて、キスもしてほしくて、もっと、もっと、もっと、側に居たいって思うんだ。
僕、さとちゃんが好きで仕方ないんだなあって、自分のことなのに、クスッて笑った。