遠くまで 78 | 大宮さんと一緒 。。。

大宮さんと一緒 。。。

大宮さんの妄想BL小説です。
色々、大丈夫な方のみお読み下さい。

にのちゃん大好き♡嵐さん大好き♡

大宮さんに癒されて、ドキドキして、毎日幸せ。

嵐のみなさんずーっと、幸せをありがとうございます!

大宮さんの妄想bl 小説です。
色々、大丈夫な方のみお読み下さい。
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「あなた... 。」

「ああ、和美。ソファーに座ろうか。」

「ええ。」


かずは、すぐに二人のお茶をいれて持ってきた。

おばさんは、一口お茶を飲んで、かずをじっと見た。


「和くん。なんだか久しぶりに会うみたいな気がするわ。」

「お母さん... 。」

「和美、大丈夫か?」

「ええ。少し眠ったら、なんだかいつもより頭がはっきりしてるの。不思議ね。」


そう言って、おばさんは、ふわっと笑って、かずの手を取った。

ソファーの角で二人、膝が触れる位置で、かずの瞳をじっと見て話すおばさん。


「和くん、あなた、長い間ごめんなさい。私、長い、長い夢を見てた気分なんだけど、あれは夢じゃなくて、現実のことだったのね?」

「お母さん。」

「優ちゃん、死んじゃったのよね。... ずっと信じられなくて。眠ったままで居たいって、思ってたの。事故も、優ちゃんのことも夢だって思いたくて......。ごめんね。ごめんなさいね。」


かずを抱きしめて、ぽろぽろ涙を流すおばさんは、驚くほどかずと似ていた。


「さっき、智くんの話してるのを聞いて、急に空気が変わったの。淡い色の景色がね、パッと鮮やかになったの。ビックリしてそして、思い出したの。優ちゃんが死んじゃった時のこと。」

「... う... ん。」

「優ちゃん、和くんのことばっかり言ってた。大切にしてあげてって。私の分までって言ってたのに... ごめんね、和くん。」


今度はかずが泣き出してしまった。

小さな子どものようにわあわあ泣いて、おばさんにしがみついてる。


そんなかずとおばさんを、おじさんが抱きしめた。


「私が、悪かったんだ。」

「おと... さん... 」

「和が、優の振りをするのを許しちゃいけなかったんだ。すまない、和也。悪かった、和美。君の産んでくれた、大切な息子を苦しめた。本当に悪かった。」


かずは、涙でぐしゃぐしゃの顔で、なのに綺麗に笑った。


「お父さん、お母さん、ありがとう。」


そう言って、俺に手を伸ばした。

俺はその手を取って、かずをギュッと抱きしめた。





かず、キツかったよな。

辛かったよな。

すごいよ。

俺、お前みたいなこと、出来ないよ。

頑張ったよな。



遅くなったけど、俺、ずっと

かずのそばに居るから。


これから、ずっとずっと、

お前のこと大事にするから。


どんなに遠くまででも

一緒に歩いていこう。


ずっと、手を繋いで

同じ方向を見て


遠くまで

この手を伸ばして


幸せを掴みに行こうな。








おしまい