大宮さんの妄想bl小説です。
色々、大丈夫な方のみお読み下さい。
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雅紀の声で、皆が居たんだって思い出した。俺、かずしか見えてなかった。
そんな自分に苦笑する。
俺を見て、首を傾げるかず。
そんな仕草も可愛くて堪らない。
「ごめん。皆のこと忘れてた。」
「ひでぇ。智くん、それはひでぇ。」
「おーちゃん。そうだと思った。」
「...... 大野... 。」
「... 大野さんってそうゆう人なんだ。」
「あ、ついでに翔くんか岡田、あっちの席に移って?」
「は?」
「え?」
「かずと並んで座るから、ひとりあっちに移動してよ。」
「智く~ん。」
「大野って、本当に... 。」
「相変わらずだね、おーちゃん。」
「ほら、早く移れって。」
「分かった。俺が移動する。」
「おー、岡田。サンキュ。」
「良いよ。和も嬉しそうだし。」
「当たり前だろ。な?かず。」
「もー、さとちゃん... 。」
「なに?どうした?」
「ううん。変わってないね、さとちゃん。」
俺の隣でニコニコしてるかずは、8年前と同じで可愛い。
手を引いて座らせた後、俺も隣に座る。
もちろん真ん中がカズだ。
端の席には座らせられない。これは昔からの習慣だ。
かずは可愛いから、知らない人からも声をかけられるし、ひどいヤツは、腕を掴んで連れていこうとする。
必ずガード出来るように座るのが、俺と雅紀のルールだった。
昔より、色っぽくなったかずをやっぱり、同じようにガードして座った。
「ところで、岡田はどうゆう関係なんだ?当事者ってどうゆうこと?」
俺が聞くと、翔くんも大きく頷いた。
「和、俺から話す?」
「あ、どっちでも良いよ。」
「じゃあ、俺が話すよ。足らないとこは、和が補足してな?」
「うん。わかった、准一くん。」
視線を絡ませて、二人にしかわからない何かを見てるような話し方に、心がざわつくけど、かずが繋いだ手をぐっと握ったから、ざわつきは消えた。
それよりも、また青白く固まったかずの表情が気になったんだ。