色々、大丈夫な方のみお読み下さい。
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皆の様子がおかしい。
いや、カズの様子がおかしい。
おーのさんは、落ち込んでる
あいばさんは、カズに張りついてる
翔さんは、考え込んでる
カズ、痩せたな
カズ、最近目が笑ってないぞ
おーのさんを心配して
あいばさんに甘えて
翔さんに申し訳ないって思って
余計ツラくなるのに
何でそうゆうとこだけ不器用なんだ？
初めて会った時は
お前のが俺より大きくて
アクロバットも
ダンスも器用にこなして
取材で笑うのは苦手だったか... 。
でもあっとゆう間に
綺麗に笑うようになった
キラキラのアイドルスマイルも
無邪気な笑顔も
いつの間にか演技も認められて
坊主には何回なった？
人の気持ちに敏感で
俺がギラギラだった頃
お前だけは変わんなかった。
平気な顔していじってきて
ピリピリの俺も、メンバーも
それで距離感が掴めたんだ。
あの頃、よくカズの部屋まで押しかけて
朝まで飲んで話したよな。
お前は年のわりには冷めてて、大人で
何時だってすぐにカッとなる俺とは
全然違って
嫌みも、文句も
笑って受け流してた。
だけどおーのさんの前では
あいばさんの前では
翔さんの前では
無邪気に笑って
ムスッとして
ポロっと涙を溢してた。
そんなお前が、
俺の話をニコニコ聞いてくれた。
子どもだった俺を見守ってくれたよな。
だから、俺はお前の前でだけ
子どもみたいに泣きじゃくったんだ
一番遠くて、一番解る
俺とお前は何時もそうだろ？
あれから何年も経って
今はお前の方が子どもみたいって
思うことあるくらいだ。
だからさ、今日は俺と飲もう
話そう
カズの家で
二人で飯作って
ゆっくり話そう。
久しぶりの撮休日
お前の為に使うんだ。
どうせ原因は
おーのさんのラブコメだろ？
子どもの頃からずっと一緒に居るんだ
そんくらいわかるよ。
「カズ、今日家に行って良い？
久しぶりに、ゆっくり飲もうぜ。
俺、明日は撮休日なんだ。」
返事は「うん」しか受け付けないよ
かずなりくんの憂鬱と復活 1につづく