NHKスペシャルの人体が、再び?三度?シリーズ放映されている。一昨年前に集中的に勉強した免疫学。今回の放映でどのように扱われているのか、興味津々に見てみた。

 

3歳までに家畜と共存していた人は、アレルギーの発症率が低いという疫学データ。これは免疫学では、もはや常識となっていて、あまりに衛生的に子育てをするとアレルギーを起こしやすい体質になるというもの。

そして、その理由が制御性T細胞(Regulatory T Cell・Tレグ)が体内に増えない体質になっているというデータ。

ご懐妊、卒業される方々にしばしばお話するのは、3歳まではあまり衛生的になりすぎないように育てなさい、というお話。この放映では出てこないが、3人の子供がいる場合、第3子はアレルギーの発症率が低いという調査がある。これは上の2人の子供が、不潔な手で下の子に触れるため、常識的な不潔な環境が作られ、免疫機能が正常に発達するからと言われている。そしてそれが大まかには3歳までに体質決定する。

 

免疫にはその攻撃役と抑止役がいて(と、実はそんな単純には割り切れないのだが)、最高の抑止役がTレグと言われるもの。

これを気が遠くなるような長い年月をかけて存在を証明した大阪大学の免疫フロンティアセンターの阪口志文先生。

もちろんお会い出来るような方ではないが、心の中でずっと尊敬申し上げている。いつかノーベル賞を取られるのではないかと予想している。

 

実はこのTレグの存在を予想されたのは、妊娠という現象から。受精卵という半自己(半分自分、半分異物)を子宮が受け入れる際に何故それを拒絶しないのか、という疑問に端を発している。つまり免疫と妊娠とは、切っても切れない関係。だからこそ避けて通れない「免疫」の学習に、3年前から集中的に取り組んだのでした。

 

以前、Tレグと妊娠について書いた記事はこちら。

ご参考までに。

https://ameblo.jp/nakanakanorinori/entry-12158457615.html

 

https://ameblo.jp/nakanakanorinori/entry-12158755951.html

 

(写真はNHKスペシャルのテレビ画面の撮影)