押忍!空手道部 稽古編 | 大和魂の黎明!目覚めよ日本!雪 風 便り

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稽古風景    笑ってる⬆︎反省

空手部に入ってました。
と答えれば、何流ですか?  と、聞いてくる人がいるが、意味の無い質問だ。

空手の4大流派として、
和道流、剛柔流、糸東流、松濤館流、があるらしいが全く興味がない。

空手の起源は沖縄の武士が、王を守る為に身につけた武術(士族の嗜み)であり、刀剣を持つ相手(薩摩示現流)を 素手で倒す為に練られた秘術だと聞く。
左 大工大   右 近大  約60年余前の先輩⬆︎

それを受け継ぐ、糸洲先生と東恩納先生の二系統を合わせた、糸東流を摩文仁先生から直々に伝授されて創部された、沖縄直伝の空手部だ。


写真用⬆︎ポーズ 4回生 副将

実際の稽古はとても厳しい

拝礼から始まり、準備運動、基本、型、鍛錬、約束組手、自由組手と、区切の合間に自由練習(4回生の幹部は小休止)を挟みながら、
幹部が 「パンパン」と手を叩いて号令を出し進められる。

兎に角、全てを全力でやらねばならない。
「気合い入れんかいッ!」
と、上級生が怒鳴り始めると実に危険だ。

下級生は「押忍!」と声を限りに応じ、力を振り絞るが、
本当はもうヘトヘトのふらふらで、立っているだけでも限界なのだ。
しかし、稽古と先輩の恐ろしさに限界は無い。

すると「パンパン」と手を打ち「跳んでこい!」の号令

下級生は ウサギ跳びで道場を周回する事になる。(何で世の中にウサギ跳びなんかあるんや、ウサギに任せておけよ!)このウサギ跳びというやつは、非常に体力を消耗する。

あっちこっちで 1回生が転がり、潰れ始める。(実はこれで ほんの数秒休める)

  ⬆︎限界 の1回生達        3回生時⬆︎右1回生
上級生は、
「何サボっとんじゃ、ボケッ 気合い入れんかあ!」
と次々に蹴りに周る。
愛の鞭だ?
(ライオンに追われるウサギの気持が分かる気がする)

この時、先輩に蹴られる力を利用して少しでも前に転がり距離を稼ぐ。やっぱり愛の鞭なんや?(身体に痣が残るが、どうせ全身が痣だらけで、家で風呂に入る時には、決して親の前で裸になれないのだ。心配するから)

基本の突き蹴り、その後の鍛錬では、仰向け寝(仰臥位)での 腹筋により、尾骨、仙骨部分の皮膚が擦り剥け 血が滲み出す。

    お尻が大丈夫な 3回生時  ⬆︎
それで、1回生の道着はお猿さんのお尻の様に赤くなる。(合宿では何千回もやるから(褥瘡状態))

1回生は夏迄、ひたすら 気合い、基本、鍛錬、雑用だ。

これで基礎体力を付け、下級生   特に1回生にとって、地獄と噂される夏合宿に臨む。(1回生の中には、出発日に逃亡し、捜索隊が自宅付近のパチンコ屋で発見。連れ戻され散髪屋で丸刈り後、隙を見てトイレから再び逃亡そのまま退学し、その後の消息は不明の奴もいる)

網走番外地 替え歌2番にある
「遠く離れて合宿へ」 
合宿地を九州などの遠方で行うのは、1回生の逃亡を防ぐ為らしい。

   ⬆︎1回生時の夏合宿 
(やっと自由組手をさせて貰える。とても嬉しかったのを覚えている。同期との組手で 蹴りが決まった瞬間だが、お尻に血が滲んでいる。)

  1回生時の夏合宿  ⬆︎道着に血
幹部の号令で次々と相手を代えていく。

1回生は、夏合宿  最終日の稽古を終えるまで生き長らえば(ちょっと大袈裟だが本人達は大真面目だ。)初めて正式な部員として認められる。(それまではお客さんらしいが、こんな扱いを受けるお客さんは世界中どこを探しても無いだろう)

近大空手部の証として
「拳(こぶし)」バッチ を貰える
        ⬆︎これは幹部用の金バッチ
  「拳(こぶし)」バッチ は、
制服の詰襟右側にネジ止めし、さらに手首の細くなった部分を糸で縛り縫いつける。
(失くす事は絶対に許されない、絶対に)
これを着けて初めて空手部を名乗れるのだ。


話を稽古に戻そう。
稽古時間が後半になると
「便所へ」の号令が掛かる 
 いよいよ自由組手だ。(昏倒者の失禁や排便で道場を汚さない為、全員がトイレを済ます)

寸止めは無い、当たり前だ。
突きも蹴りも全て実際に当て切る。
攻防は、数ミリで状況が変わるのだから、手前で止めて引き戻したのでは実際の勝敗は分からない。(相打ちの場合、倒れた方が負けだから)

顎を狙うなら、顎から後頭部まで突き抜くつもりで拳を出さねば効かないし、水月(腹部の急所)を狙うなら背骨を砕くつもりで突く。

瓦を10枚重ねて割ってみれば直ぐに分かる。
重ねた瓦を通し、下の床を目がけて突き切らねば 1、2枚 は残ってしまうのだ。

空手の稽古に怪我はつきもので、1、2回生の道着はいつも血で汚れてしまう。(但し、下級生の顔面への正拳突きは手加減するのが暗黙の了解だったが、)
   1回生 
稽古中は血を拭く事は出来ない。唇や口内はよく切れるし、鼻血もよく出る。鼻の中(鼻中隔)の粘膜は刺激に弱く、一度出血すると突きや蹴りが直接鼻に当たらなくても、上段に当たれば再び出血する。それと鼻骨は直ぐ折れる)

勿論 痛そうな顔は 以ての外だが、稽古が終わってみると 骨折している事もある(痛みに堪えるのに骨が折れたはずだ。同期はほぼ骨折経験者、途中で退部した奴は、正に骨折り損と言える。)

気合いの入っている時、鍛えている者は合わせ技(カウンター)でも決まらなければ中々倒れない。

倒す為には、鍛えようの無い上段(顎)への掌底や、耳の下への手刀打ち(手刀はあまり稽古しないし、実戦で使う事も無かった)が効くといわれる。

要するに脳震盪を起こせば人は一発で倒れる(失神)。

勿論、顎や延髄への回し蹴りが決まれば文句無しだが、熟練者への大技は我が身の危険も伴うのだ。(知らない相手と、いきなり街角で組手になった時は実に有効だった。)

             ⬆︎左3回生時  右1回生  
頑張れ1回生!
1回生は、倒されても倒されても前に出なければならない。

う〜ん これは何回生になっても同じだったか。(近大は決して退がらない)

       左1回生   右3回生時 ⬆︎

1、2回生は
突かれようが 蹴られようが、兎に角前に出る事、絶対に引いてはならない。(少しでも後退すれば、別の先輩に後ろから「退がるなボケッ」と、蹴り倒される)

お尻が赤い1回生 3回生時⬆︎
何度か同じ指摘をされ、稽古が終わってから1回生全員が並んでど突かれる(反省)ことを思えば、組手でやられる方がずっと良いのだ。(1人の失敗は、その年代の連帯責任なのだ)

        ⬆︎左3回生時     右2回生 
(蹴りが中段に決まった瞬間か? )

当たり前だが、これらの写真は全く覚えていない。稽古中に写真撮りが出来るのは監督かコーチしかおられない。
今更ですが感謝致します。


       ⬆︎  幹部による試割り
(部の紹介用かな?珍しい写真だ)

特別に試割りの練習などしない。(そもそも瓦代が勿体無い)
全てぶっつけ本番だが
普通に稽古をしていれば誰にでも割れる。(但し正拳突きで割れない時は手が痛いから、手刀や肘打(猿臂)の方が簡単で割りやすい。)

時々勘違いしている人がいるが、拳と物の硬さを競う必要はなく、人体を相手にするのだから、身体の硬い場所には柔らかい部位(骨で守られている頭部には掌底)で、

柔らかい場所には、硬い部位(骨の無い腹部には拳や上足底、金的には背足)で攻撃する。

素人の喧嘩では殴った方が指を骨折(第4、第5中手骨や基節骨が多い)することがあるが、握りの甘い拳で大振りに頬骨辺りを狙い、硬い頭やおでこ(頭頂骨や前頭骨)に当たるとそうなる。

やはり基本は大事だ。


1回生は1日も早く幹部に成る事を考え、ひたすら頑張るのだった。





『東京流れ者』

替え歌 空手部編


1.流れ流れて長瀬の町を

そぞろ歩きは軟派でも

 心にゃ硬派の血が通う

オイラ近大の空手部よ

嗚呼関西流れ者


2.前から来る奴は前蹴りで

後ろから来る奴は後蹴り

オイラの得意は回し蹴り

オイラ近大の空手部よ

嗚呼関西流れ者


3.朝の早よからシゴかれて

稽古終わってどつかれる

愚痴をこぼすな1回生

オイラ近大の空手部よ

嗚呼関西流れ者


スナックのカラオケでは、替え歌か軍歌だった。


あの時代は何でもはっきりしていて分かりやすかった。


今や LGBTだのヘイトだの 

訳の分からない横文字が闊歩して世の中をややこしくしているが、残念な事だ。


権利と自由は、義務と責任を果たすことにより得られるのが当たり前なんだ。


そして、当たり前の事を言う者が糾弾される歪な風潮を糺さねばならない。


裸の王様は裸なんだと、

本当は皆分かっていると信じたい。


目覚めよう 日本人!