押忍!空手道部 | 大和魂の黎明!目覚めよ日本!雪 風 便り

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昭和の空手道部クラブハウス前にて

「押 忍!
大阪府立〇〇高等学校出身
法学部法学科一回生
〇〇 〇〇であります。
押 忍!」

これを思いっきり腹に力を入れて声を限りに叫ぶ。

新入生の姓名申告だ。

まるで 映画
海軍兵学校物語  あゝ江田島」の 
1シーンの様だった。

OB会
師範
師範代
監督
コーチ

4回生を
幹部と呼び
主将、副将、主務が三役だ。

3回生を
準幹部と呼ぶ



2回生

1回生

上からの序列の距離感だ。

当時は師範を始め師範代以下も全てOBの為、結局は卒業年度順に偉い、凄く偉いのだ。

但し、クラブの部長は大学の教授が引き受けて下さっていたと思う。

1回生にとって、OBは雲の上の方で、幹部は神様であり、こちらから直接口をきけるのは直上の2回生に対してだけである。

「押 忍! 2時間目 英語Ⅱの授業に行かせて頂いても宜しいでしょうか、押 忍!」

「出席とったら直ぐに戻って来い」

「押 忍!どうもごっつぁんです。押 忍!」(悲しいね、早退して戻れって事か)

と、こんな具合であり、
自分の事を言う時は
私、僕、俺ではなく「自分」で、口調も軍隊言葉(陸軍)で話し、先輩への受け応えは

「押 忍」「いいえ」
この2種類しか無い。

「押 忍」は、はい。
「いいえ」は、拒否ではなく、事実でない事を表す為にだけ使う。

「昨日雨やったか?」

いいえ、晴れであります。押忍!」

と、こんな調子だ。

何故なら先輩から何かを言われ、それを否定する事などあり得ないからだ。

「押忍 失礼します」
「押忍 失礼しました」
「押忍どうもごっつぁんです」

他の言葉は不用なのだ。

此処では、何か行動をする時はダッシュしかなく、何か言う時は大声で、兎に角キビキビしていて緊張感が半端ではない。
初めての者はその雰囲気に圧倒され立ち竦む。

その昔
「嗚呼‼︎花の応援団」という映画があったが、現実はあんなに生温くはない。

先輩を見かけた時は、
それが何処であってもその場で直立、足は肩幅、手は後ろで組み 出せる限りの大声で
「押 忍!」(オォース)
学内では見馴れた当たり前の光景だが、街中や駅だと周りの人がビックリする。

周りの人をビックリさせておいて、原因はこれなんです。と、言わんばかりに 先輩に向け 猛ダッシュ!
目の前であの姿勢をとり
「押 忍!」(もちろん大声で)

何か荷物を持っておられたら
「押忍 失礼します」
掌を上にして両手を差し出す

先輩の物は必ず両手で、自分の息が掛からないように捧げ持つのが基本。
唯一の救いは、大抵の先輩は手ぶらだった事。  
皆さん教科書は?

先輩が「行ってええど」と言われたり、その合図をされる迄は先輩の側から離れられない。

運が悪いと、そのまま雑用係となり、斜め後ろをついて歩く事になる。

先輩の前に扉が在れば開け、煙草を咥えた瞬間には火を差し出す。
「押 忍 失礼します、失礼しました 押 忍」
と、角出しマッチの出番となる。
(いつでも擦れる様に2本出してあり、マッチを擦る時は自分の身体の後ろか横でやる。擦る瞬間の硫黄臭をさせず、勢い余ってマッチの頭ごと先輩に火を飛ばさない様にだ)

先輩の見送りは姿が見えなくなる迄例の姿勢で待ち、最後に「押 忍!」(オォース)

ある日、こんな事もあった。
「これに 鋲打ってこい」と革靴を渡された。
当然両手で捧げ持つ、神職が神饌を持つ姿と同じだ。

言われたことは、即実行!

練習終了直ぐの事で、まだ空手道着の格好(道着と呼ぶ)だが、着替える暇などあるはずも無し

道着姿の1回生は裸足だ。
2回生以上でなければサンダルは履けない。又、下駄は幹部やOB用である。

彼は、クラブセンターから駅前の靴屋迄 約1.5km ダッシュしなければならない。

街中を裸足で、両手を前に差し出し、眼を吊り上げ、猛ダッシュしている。
しかも、その両手掌の上に革靴を捧げて?

こんな奴に出会ったら
普通は、誰でも関わりたくないって思うだろう。

娑婆とは全く違う独自の決まりがある世界だった。

部員の格好は
全員角刈に学生服(よく応援団に間違えられたが、当時体育会は学生服だった)
 ⬆︎ 1回生の時 クラブハウス前にて

幹部は 頭髪自由、基本学生服
(武道系と応援団はパンチパーマが主流だった)
4回生になって 體育會本部にて

練習時の道着は、
幹部(4回生)が 黒帯
黒帯の4回生時クラブハウス 道場にて

準幹部(3回生)が 茶帯

1・2回生は 全員 白帯

子供の頃から経験が有り、町道場で黒帯だったとしても全く関係無く、空手部での
1・2回生は 全員白帯だ。

そして、不思議なことに実力も帯の色通りで、どんなに凄い1回生が来ても空手部の先輩には敵わない。

新入部員はここで、今迄の人生観が変わる過酷な環境で鍛えられる事になる。




『網走番外地 』

替え歌 空手部編


1. ばかりの空手部で

朝から晩まで シゴかれて

此処は地獄の三丁目

その名も 近大空手道部


2.遠く 遠く 離れて合宿へ

生傷絶えない この身体

オイラの青春何処いった

その名も近大空手道部


3.泣くな 泣くな叫くな一回生

いつかは実もなる 花が咲く

男度胸の空手道(みち)

 その名も近大空手道部


 4回生時の  ⬆︎ 試合会場にて
写ってない人ごめんね。

今はすっかり時代が変わり、近大空手道部も全く体質の違う形となり後輩達が頑張っている。


これは過ぎ去りし昭和の時代の話だ。



男は、若い頃の一定期間に、


世の中は自分の思い通りにならない事。


強く無ければ話し合いなど出来ない事。


人を動かすのは理屈ではなく行動だという事。


それらの事を身体で学ぶ事が必要だ。


和は尊くも、平和は武によって保たれる。



目覚めよ日本人!