めんどくさいよキミは。 | 【Real.アジング~真実へ~】第5章

【Real.アジング~真実へ~】第5章

令和4年1月、50歳で陸上自衛隊を依願退職。釣りメーカー【MIZAR】を立ち上げ奮闘中!アジングの楽しさを伝えたい。ただ、意味のない過大表現や偽りでアングラーを煽って製品販売する気はない。真実を伝え、それでもなお楽しいのが本物の釣りの楽しさである。



あれは年末か?年始だったか?

外房にアジングに行った時の話しだ。


朝マズメ、普通に爆っていた俺。

歳は20代後半か?

何やら騒がしいアングラーが接近。

どこぞのメーカーのアパレルで身を固め…


『釣れますか?隣りでやっても良いですか?』

と。

ちょっと狭かったが

『良いですよ』

と俺。


横に入るなりこの若者の【トークショー】が始まる。

内容はそこらの雑誌のコピーだ。

多分、俺の事を知らないのだろう。

レクチャー的な発言もしばしば…

まあ、人間は悪くなさそうだったのでテキトーに相槌をうちながら黙々とドラグを奏でる俺。


完全に明るくなり、反応も減ってきたがポツポツとは釣れる状況。

当然、俺の甲高いダイワのドラグ音は止まない。

一方、その若者は残念ながら釣れない

風貌とウンチクは一丁前だが、リグはアジのレンジに入ってない。

そして問題発言!

俺の撃っている方を指差して…

『アソコにアジが溜まってますね』

と若者。

まあ、良くある話しだ。

どのポイントへ行っても、俺が撃っている立ち位置が1級ポイントと思われる多い。

俺からすれば

『お前の立ち位置でも普通に釣れるよ』

と思うので

『場所、変わろか?撃ってみなよ』


そんな感じで立ち位置を変わる事は多々ある。

その時も若者と立ち位置を変わる俺。


そして、若者が撃っていたポイントで即ヒット!

まあ、良くある話しだ。


そして


『こっちにも居るね~』

と、優しく諭してやる俺。


まあ、ここまでは良くある話し

そして…

その若者の知り合いか?

ちょっと傲慢気味なアングラーがやって来る

そしてその若者と軽く話して車に戻って行った。

すかさず若者は

『さっきの人は○○のテスターで…』

『○○のメーカーとも契約してるんですよ』

と。


『へぇ~』



『ふぅ~ん』





若者
『昨日から一緒にやってて、尺も出たんですよ~』


そして…



メーカー数社のサポートを受けているというアングラー登場!


その風貌は【いかにもやりますよ!】みたいな恰好で・・・



俺はいつもそこらの餌釣りのオッサンみたいな恰好だし・・・



チョッと恥ずかしい俺。






でも…

期待通り

【釣れないアングラー】だった

というか、ライトリグの経験値が少ないのか?

キャストして巻くだけ

二時間位頑張っていたが、2,3本?

ロコの一般アングラーならば30本くらいは釣れる状況である。




余りにも釣れない自分に痺れを切らしたのか?



『サイズ出ないから止めた』



みたいな捨てセリフを残して帰って行った。



というか、2.3本で?解るくらい高性能なセンサーを装備していたに違いない。




所謂、ヘタレなアングラーだったのだが、それでも一応【メーカーのテスター】

所詮こんなもんだろう。


さてさて、若者君

メーカーのテスターと一緒に釣りしたからどうした?



俺が羨ましいと思うとでも思ったのか?


まあ、ミーハーなだけで釣りを楽しむというよりも【有名アングラー】と釣りをしているのが自慢な若者であった。


めんどくさいよキミは…


釣り場では会いたくないアングラーである。



おしまい。