2023年発売、星のカービィ Wiiデラックス


2011年に発売したWiiソフトのリメイク作。


ユーチューブ見てたらどーーーしてもやりたくなって、買っちまった。

しかし、私のアクションゲーム歴はマジクソザコです。まともに自力でエンディングを出した記憶すら、数えるほどしかない。

カービィは「本編クリアだけなら低難度、やりこみ要素は高難度」が定番とのこと。

最初は本編でも死にまくっていたけれど、だんだん練度が上がっていくのが実感できて楽しい、けど最高難度には永遠に到達できる気がしない。


現状。
通常ストーリー、追加エピソード、低難易度版のボスラッシュモードはオールクリア、高難度版のエクストラモードは、とりあえずエンディングだけようやく見られた。

最高難度の、ボスラッシュモードである真格闘王…マジで永遠にクリアできる気がしない。

本編は13年前、スイッチ版も発売から1年を過ぎたので、ネタバレなんて気にしている人は居ないだろうけれど、いちおうネタバレ注意…的な。


















近年のカービィ界隈を少しでも齧った人なら知らぬはずは無い、この青いフードを被った生き物マホロアくん。


「悪いドラゴンをヤッツケテヨォ」
とか大嘘こいて、被った者に絶大な力を授けるという王冠を守護するドラゴンに、カービィさんをけしかけ、倒させて奪い取り


カービィさんにとっちめられて、異空間の彼方まで飛ばされた。

旧作のWiiでは消滅してそれっきりだったんだが、リメイク版で「飛ばされた後」のエピソード『マホロアエピローグ』が追加された。



 王冠は強大な力と引き換えに被った者の魂を吸い尽くすトンデモ呪物で、彼は自らの行いの償いとして、大樹に宿った王冠を破壊し、ケリをつける。
(なお異世界の出来事なので、被害者であるカービィさんや守護竜さんたちはそんなの知ったこっちゃない)


んでそこで拾ったリンゴを元手に別の世界線で商売を始めて再出発していく。
(いつの間に着替えたんだよ、という私の疑問は未だに解決していない)


私個人は、カービィはマジで小さい頃に超初期作をやったっきりだったので、その後の動向は全く知らなかったんだけれど、
このリンゴ売りをしているのは2017年リリースの「カービィハンターズ」という基本無料、課金ゲームの世界で、リンゴは課金要素として存在していた。

そしてその時点で公式からは「ハンターズ世界は本家とは別のパラレルワールドだけど、マホロアだけは同一人物」と明言されていて、ファンは長年「なんでやねん」状態で、その伏線を6年越しで回収したんだと。すげーな。

また、2018年発売の「星のカービィ スターアライズ」でもマホロアくんが登場し、他に使い手がカービィさんしか居ないウルトラソード(体の10倍くらいあるクソデカ剣)を振っているのも、ファンは長年「なんでやねん」だったが、それもここで回収したと。すげーな。

Wiiデラックスでは、
嘘つきで、カービィさんを騙して利用し尽くして裏切った癖に、カービィさんの事は心の底から大好き、という、なんかすごいキャラ造形になっている。





文中の「トモダチ」はカービィさんだし、
マホロアエピローグのエンディングBGMのタイトル「あのパラレルを超えて、キミと」のキミは言うまでもなくカービィさん。
他に対象になり得る人物なんて居ない。

マホロアくんは、遙かなる異空間を超えてカービィさんに会いに行きたいし、異空間をサバイバルして得た力はカービィさんのために使いたいし、カービィさんと一緒にお空を飛びたいんだ… うわぁすごいね。

「スターアライズ」で全てを果たした、ということなんですね。
スターアライズでは「心からのベストフレンズ」を名乗っていて、当時はファンから「どの面下げてフレンズを名乗りやがってるんだお前」略して「ドノツラフレンズ」と呼ばれていた。
(他にも同じカテゴリに含まれるキャラは居るけれど、筆頭中の筆頭がマホロアくん)

…いや裏でどんだけ苦労しようが、やっぱり私は「どの面下げて」って思うぜ。ただそんなところが、私は好きになって、惹かれてしまったから、ろくにやったことのないアクションゲーなんかに手を出しちゃったんだ。

…リアルにこんな奴居たら、カービィさんばりに殴り飛ばして、未来永劫に異空間送りにしたいけど。




で、最高難度ボスラッシュモードである「真格闘王への道」では、「王冠に身も心も全て呑み込まれて、変わり果ててしまった世界線のマホロアくん」が登場する。所謂バッドエンドですね。

カービィさんは王冠に呑まれたマホロアくんを救おうとするし、マホロアくんはカービィさんに助けを求め、しかし完全に呑み込まれる瞬間、諦めたようにカービィさんに異世界産リンゴを託す。

異世界産リンゴを所持しているということは、一度異空間送りにされて、そこで再び王冠に蝕まれてしまった姿、ということなんでしょうね。

私がその世界線に辿り着ける日は、たぶん来ません…難しすぎるのよ…