「風が吹けば桶屋が儲かる」という連鎖は、ビジネスの世界ではよくある。この連鎖を読む力があるといろいろなことが見えてくる。今回は、「サラリーマンの悲しい性(さが)編」。賄賂とはいえないが、業者からのお中元やお歳暮は、虚礼廃止の傾向といっても民間企業では一向に劣えない。さて、ビールやサラダオイルセットぐらいならいいのだが(ホントに?)、明らかにその人個人に対しての御礼になると品が変わる。そう、ワイシャツのお仕立券やデパートの商品券といった換金性の高い贈物になる。それ以上いくと危ない。社内規定でアウトである。今回はそんな話ではなく、「連鎖を読む力」の訓練方法を披露したい。【仮説】7月のお中元が今年もあったはず。業者との癒着がある社員は誰だ。【想定】20代の社員、いつもケチっている30代の上司が袖にイニシャルが入ったシャツを着ていたら間違いなくオーダーメイドのシャツだ。シャツが変わってもいつもイニシャル入りのシャツを着ているのなら、腕が短いとか体型の問題でオーダーメイドの可能性がある。何を言いたいかというと、「お仕立券」の影を感じるということだ。【検証】ちょうどお盆明けから9月にかけて、男性社員のシャツの袖に要注意。7月にもらった御仕立て券がシャツにかわる時期だ。後半戦のスタートをバシッとキメてやる!と意気込むビジネスマンは必ずそれを着たがる。ネーム入りのシャツはヤングビジネスマンは着ない。着るのは、既製品が合わなくなり経済的余裕のある40歳以上のビジネスマンだ。さあ、夏休み明けに会社にいったら男性社員の袖に刺繍されたイニシャルを発見しよう。「ヨッ!もらってるね!」と一言声をかけて見ましょう!