今日で東日本大震災から9年…

あの日、新潟の実家にいた私はテレビに映る映像をただただ見る事しか出来なかった。
車や家が流れていく映像を…初めて見ました。

忘れられない…忘れてはいけない。



先日、母と久しぶりに寺泊へ行ってきました。



実は寺泊も、2007年に起きた新潟中越沖地震によって原発から微量の放射能を含む水が漏れた事などを背景に、柏崎や寺泊周辺の水産物への影響を懸念する風評が広がりました。

この時、当時の新潟県知事・泉田裕彦さんと、長岡市長・森民夫さんと一緒に海に入り、新潟の海の安全性をアピールし、マスコミを通じて全国に発信し、風評被害を抑える情報活動に取り組んだ事を覚えています。


2004年の中越地震では、新潟県や北陸地域は被災地から離れた地域の観光までが風評被害によって大きなダメージを受け、それを教訓として早期の対応を中越沖地震の時に試みた様ですが、すぐに記事となって全国に報道された事は一つの成果なのだと言われていました。

中越沖地震の報道でもう一つ注目されていたのが、中越地震との比較や教訓を活かせといった記事が多かった事です。

実際の避難や救援活動では、防災協定やボランティアネットワークなど中越地震を契機に誕生した仕組みが機能したり、避難所ではコミュニティごとに集まったりエコノミークラス症候群へのケアなど、中越地震で学んだ知恵やノウハウが発揮されました。

新聞報道でもそうした動きを評価したり、教訓の活用を呼びかける記事が多く見られました。


日本は、台風、大雨、地震、津波、火山、大雪と自然災害が多い国です。
私達は、そんな自然と共に生きていかなければなりません。
自然災害に備えるには、まず「自然災害」を知ると言う事が大切です。
正しい知識を身につける事によって、いざという時に落ち着いて、正しい行動が出来るのだと思います。
「物」だけを備えるのではなく、「知識」や「意識」を備える事が、これからの私達には大切です。

これからも自然災害は絶対に起きます。
自然災害が起きた時に、どれだけ被害を少なくする事が出来るのか「日頃の備え」と「落ち着いた行動」が「減災」に繋がっていくのだと思います。