皆様、いかがお過ごしですか?
前回の投稿にたくさんのコメントをいただいていますが・・・ごめんなさい。
今は何となくまだ読めなくて・・もう少ししたら、ゆっくりと読ませていただきますね。
本当にありがとうございます。

さて・・・美しい写真なので見ていただきたく❤️
11月11日はフランスはARMISTICE DE 1918という祝日です。
1918年の休戦記念日。第一次世界大戦です。
この日は凱旋門の下にある無名戦士の墓に、大統領が赴くなどのセレモニーが行われます。
私たちは、パリを離れている長女もちょうど戻ってきて、夫も出張から戻り・・・日中は家族でゆっくりとしていました。
ちょっとだけ夜、家族で外出をし、その時に偶然にこんなに美しい凱旋門の写真が撮れました!!









パリって本当に美しいなあと、日々の生活でも感じていますが、こうしてライトアップされたりセレモニーがあるような時には、さらに強く感じます。

でも、これだけ美しく、多くの方々が憧れて訪れる場所なのだから・・・住民は勿論、観光客の方々も”安心”して観光できるような・・そんなパリであって欲しいなあと強く願っています。

ある夜、午前1時、夫が「中庭にポリスがいる!!」と。
4人のポリスが中庭を色々と見ていたようです。誰かが怪我をしているとか、何か被害があったというような感じではなかったのですが、結局、落ち着かないまま朝になってしまいました。
朝になって状況が分かりました。
24時5分、男2人が通り沿いの入り口のドアの釘か何かを外し、中に入ってきました。
建物のエントランスに入ってくる前に、セキュリティ会社からの警告があり、すぐに逃げていったそうですが・・・そこから30分後に警察がやってきました。
どこかの家に目的のものがあった?
不在の家を狙った?
偶然?
カメラに映った男は2人。ニット帽やキャスケットを被り、マスクと手袋をして、ものすごい軽装。
勿論、建物のオーナーさんはさらにセキュリティを強化するし、私たちも今まで以上に気持ちを引き締めなければなりません。でもやっぱり怖い・・

治安が悪化しています。もともと、スリや窃盗は多く、観光で訪れていた時から、「ここは日本じゃないんだ!!」という気持ちを持って旅行を楽しんでいました。
住んでからはさらに意識をし、緊張感を持っていましたが・・
それでも嫌な思いを何度かしています。
息子がまだ赤ちゃんの時、体調がすぐれない時に公園で出会った、他のご家庭のお子さんたちも見ているシッターさんに、何度かお願いをしました。
結果的に彼女は被害届が”山のように”出ていた窃盗犯😭😭😭 だったのです・・
まあ、長くなるので省きますが、ある日、私のお財布からお金が消えていたことで彼女しか思い当たる人はいなくて・・・目の前にいる本人を問い詰めたことがあります。
勿論、どこからもお金は出てこなかったけれども(息子を散歩に連れ出した時に、誰かに渡したか?後になって1箇所だけ確認をしなかったところがあると分かりました。靴の中・・)彼女の目の前で警察に電話しました。
窃盗は現行犯なので、ここで逃したらダメだと思い、怖かったけど電話しました。
しかし、電話の向こうで警察官が笑いながら「いや〜〜マダム。僕たち忙しいから、目の前に窃盗犯がいるのならあなたがここまで連れてきてくださいよ!!」
まあ、私のアクセントでイタズラって思ったのかもしれませんが、ショックのあまり呆然。赤ちゃんの息子を抱っこして、どうやってこの人を警察署まで連れて行くの?
結局、逃げられました。というか、逃げるのわかっていたけれども、1人でどうにもできなかった・・・
お財布の現金だけでなく、他にも色々とやられていたことがわかり、もう涙も出ないほどに怒りと悲しみと悔しさでいっぱいでした。
被害届を出しに行ったときに、警察官から謝罪をされました。「被害届が多く出ている常習犯で、実は私が担当しているんです。あなたが電話をした時に誰かが駆けつけていれば捕まえられたのに」と。

12、3年前、カフェで本を読んでいる時に、女の子が3人入ってきました。
直ぐに”スリ”だとわかりました。
彼女たちは座っている私の前に”お決まりの紙”を差し出し、「これを読んで協力して欲しい」とジェスチャーをしています。
耳が不自由な人たちのためのアソシエーションで、署名をして欲しいというもの。もう私もよく知っているので、「ノンメルシー」と言って、紙を読むこともなく追い払いました。
「ふふふ、やった!!やった!!」と思ったのも束の間、「あれ?テーブルに置いておいた携帯がない?」
バックの中にもない!!すると異変を感じたそばにいた方達が「さっきの女の子よ!!」
そうかあ、私は上手くやったつもりだったけれども、追い払うことに必死になっている隙に、誰かがスッと携帯を取っていたのです。
お店を飛び出し、通りをダッシュし、彼女たちに追いつき、捕まえました!!(陸上選手並のスピード?🤣🤣)
「携帯を返しなさい!!」
通行人はみんな遠巻きに見ています。「マダム、背中に隠しているのよ!!」周りから声は飛ぶけど・・😅😅😅
私1人じゃ無理だよ〜〜〜。
結局、2人は逃げて、1人の子を警察まで連れて行きました。警察に行くまでも大変でしたが・・長くなるので省きます😅
勿論、彼女の手元には私の携帯はありません。
警察官が「マダム、あなたの勇気ある行動は素晴らしいです。でも、今後は追いかけて捕まえるなんてことはしないでください。
幸い、何もなかったけれども、彼女たちのバックにいる奴らがそばにいる可能性だってあるのです。もし、彼らが出てきたら・・一体、どんなことになるか。
安心してください。彼らは携帯は使いませんから、料金が加算されることはないですよ」
え〜〜いやいや、そういう問題じゃないんですって言いたかったけれども、こんなことが1日に何十件?何百件?とあったら・・・

10年以上経っても、携帯がバックの中で、家の中でさえもちょっと見つからないと、「え?またやられた?」って心臓がギュッとしてしまいます。

コロナ禍以降、残念ながらさらに犯罪は増えました。
よくスリにあうのは日本人だから、観光客だから・・って思われるかもしれませんが、本当にフランス人も多く被害に遭っていますし、「なぜ、国は、パリ市は何もしないのだろう」と
誰もが思っているはずです。
少なくとも、友人知人たちとはよくその話をしています。
自衛をするしかありません。
配送やデリバリーを装っての強盗も頻発しています。
家族で情報を共有したり、ちょっとでも不安があったらインターフォンに答えなくても良いと子供たちには伝えています。
管理人さんにも、荷物が届くことを事前に伝えたり、建物に入る前に周りをチェックしたり。

空港からパリ市に向かう環状道路では、渋滞中にタクシーなどの窓ガラスを割って、手荷物を取られたりします。
荷物はトランクに全て入れるか、シートの下に見えないように置くか。絶対に膝の上に置かないでください。

高価な時計は今、真っ先に狙われます。

私自身は特に混む時間帯のメトロに乗る時は、今の季節だったら、肩からバッグを斜めにかけて、その上にコートを着ます。
そうでなければ、胸の前でしっかり抱きかかえて乗ります。
混んだメトロなどでは絶対に携帯を出しません。
「あれ?あの子達、なんとなく嫌な感じ」と思ったら、その子たちの乗る車両から離れます。もしかしたら、なんでもないのかもしれませんが、本当に子供のスリが多いのでこれも自衛です。

なんだか・・・嫌なこと沢山、書いてしまった・・・
フランスに限らず、勿論、日本でも日々、
さまざまな事があります。

改めて気を引き締めて生活をしないと!!とこの夜中の出来事で思ったのです。
今日も、美術館で日本からいらしていた観光の方から声をかけられました。
ノエルや年末年始、来年のオリンピックに合わせてフランスにいらっしゃる方も多いかと思います。
ちょっとだけ、意識をしていれば楽しい滞在になりますね。

ずっと雨続き、傘の手放せないパリです。
すっきりとした青空が早く見たい!!!

皆様、良い1週間をお過ごしくださいね💋💋💋💋