パリではテレビを観ることはほとんどなく、情報はラジオから。
でも私の語学力では半分も理解をしていないのでしょうが・・・・(涙)
日本でもあまりテレビを観ることがありません。手っ取り早く情報を入れられるのはやはりネットからになりますが、実はネット関係は得意ではなく・・・
例えばパリの私のパソコンを置いてあるテーブルの上には“日仏辞書”が常にあります。
知りたい単語の意味はさっとネットで調べられるよ!!と彼や娘から言われますが・・・

あえて、辞書を使い、苦労したいと思っています(笑)

いろんなことが便利になり、スピードとの勝負になり、それに惑わされ踊らされたくないという気持ちもあるし、本当に得意でないからあまり使いたくないというのもあるし・・
そして、最近は拍車をかけてニュースなど見たくないと思うようになっています。
とはいえ、日本のことも世界のことも気になりますし、知っておく必要性のあるものも多くあります。
でも、ニュースを見れば、心が痛み、考えさせられ、怒りがわき、涙が出て、一体私たちは何をどうすればいいのか?と心も体も重くなります。
楽しいはずの夏休みに、いきなり家族や友人を奪われるのって・・・想像できない。
言葉も出ない・・・
自然災害の影響で、避難生活をしなくてはならなかったり、片付けに追われたり・・・
自然も人もバランスが崩れてきてしまっているのを、何とか戻す方法はないのかと考えます。
実は今、家族で夏休み中ですが・・・

そんなことを考えていると夜もあまり眠れず、困った状況です(笑)


数年前まではずいぶんと本を読んでいましたが、次女の出産後から老眼鏡が必要となり・・

それ以降、圧倒的に読書量が減りました。

一冊終えるのにメッチャクチャ時間がかかる。

読む時間があまりないですし、読もうとすると・・

疲れてしまっていてページが進まない。
お風呂場で簡単な本だったらさっと読めたのに、今は眼鏡が必要だから・・・お風呂場ではくもっちゃって読めないしね。

最近、読み終えた本が天野瀬な(お名前の変換が出来なかった・・・)さんの

“世界が憧れた日本人の生き方”
16世紀以降に日本を訪れた外国人たちが日本について残した記録から、日本の、日本人のすばらしさを再認識する本です。
私たちにも馴染みのある方としては、シーボルト、アインシュタイン、エミール・ギメ、アーネスト・サトウ、エドワード・モースなど。
勿論、日本にも日本人にもダメな部分は沢山ありますが、この地球上でやはりここにしかない美しい心や習慣や考え方があることに誇りを持ち、残念ながら、確実にその美しい部分をなくしてきている今、思い出し、戻っていくことがとても大切だと痛感しています。
「そう!!そう!!」って同感しながら、自らも反省をしながら読んでいました!!

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そして、今、読み始めているのがフジテレビ「ホウドウキョク」編 “2020 教育改革のキモ”
私が日本を離れたころに、ゆとり教育がスタートしました。
でも私は自らはもう学生ではないですし、子供もいませんでしたので、はっきりいってよくわからないままでした。
ゆとり教育が終わって、その影響について語られているのを聞き、あとになって驚いたくらいです。
今、子供がいて・・多分、彼らが日本できちんと通学をするということはないかもしれませんが、これからの日本の未来につながる子供たちの教育は他人ごとではなく、
姪や甥たち、友人の子供たちのことを想いながら、勿論会ったことのない日本の子供たちのことを想いながら知りたいと思っています。


2020年に日本の学校教育は変わります。
数字だけみたら、まだまだ先のような気がしていたのですが、もうすぐなのですね。
子供たちが自分たちの受けた教育に誇りを持って、自由に堂々とやりたいことのできる環境を整えてあげたいと誰もが思っているはず。

パリに住み始めたころ、行く先々でよく言われたことがありました。
「あなたは、物おじしないで、とっても堂々としていますね」と。
まだまだ言葉に不自由し、会話なんてほとんどできない頃でした。
でも・・・私の中では「私は日本できちんとした教育を受けてきたのだから、何も恥ずべきことはない。言葉は出来ないけれども、それで下を向いていたくないし、背筋を伸ばしていよう!!」という気持ちがありました。
教育というのは、単に学校での勉強ではなく、日本人らしい心遣いや思いやり、謙虚さ、人を尊重する心、礼儀正しさなどなど・・・
それを持っている私は、絶対に大丈夫!!と信じていました。というか・・・そう信じていないと、心が折れてしまう状況になることの方が多かったですからね。
でも、これだけでなく、確かに英語力や(勿論、フランスだったらフランス語)人ときちんと意見交換できる確固とした意志や思い、人と違う意見に臆することなく反対意見を言える強さとか、ただ日本でテストのための勉強をしてきた私にとって、また新たに学ぶことが多かったです。


この国の人たちは誰もが自分の意見を言おうと待ち構えているし、どんなテーマでも、話が永遠に続くくらいそれぞれが自分の意見を持っているし、どんな場でも恥ずかしがることなく人前で話すことが出来るのです。
子供たちのクラスで、何か話をしても質問はどんどん出てくるし、意見を言ってくるし(笑)
実際に授業の中でディスカッションしたり、自分の意見を発表する場が多いというのも大きく影響しているのですよね。

まあ、そんなわけで、今は日本の教育について遅ればせながら勉強中!!

今、友人たちも一緒ですが、だれもが日本に恋し、日本人をほめたたえます。
もう鼻高々の私。
その鼻が折れないように、謙虚にいたいなあと思っている今日この頃です。

それでは、また!!!