師走がスタート。イベントごとも多くなって、本当に慌ただしい1か月になりますね。我が家では長女が水曜日からテストがスタート。
いわゆる日本の中間テストとか期末テストです。
日本のように数週間前からテストのために勉強したり、一夜漬けなるものをするのかどうかも分からず・・・
でも長女は私がそばにいれば安心するみたいで「テスト中は勉強の時は付き合ってあげる!!」と言ってしまいました・・・


先週の日曜日、
COP21の影響ですでに幹線道路は封鎖され、車での移動が大困難な日、我が家はパリの北、19区の“フィルハーモニー・ドゥ・パリ”に家族で出かけました。
テロ以降、メトロなどの使用も気を付けるようにと言われていましたが、車での移動が無理であればメトロを使うしかない。
そして、29・30日の両日は公共交通機関は無料となっていました。
我が家の近所の駅では改札にセロテープが貼ってあった!!


メトロの中。車が利用できないのでじつはかなり混みあっていました。

 


Porte de Pantin
という駅で降りると、近代的な建物が目の前に!!


これが“フィルハーモニー・ドゥ・パリ”
およそ8年の工事期間、3億9000万ユーロだとかそれ以上だという建築費がかかった建物。
フランスのジャン・ヌーヴェル氏が設計をしたものですが、建築費をめぐってもめているそうです。
今年の1月にオープニングセレモニーがありました。

 


ホール内のバルコニーは宙に浮いているような感じ。
全方向から演奏を聞けますし、3月に初めて演奏を聞きに行って、音の素晴らしさに彼と二人大感動し、すぐに2016年の春までのコンサートのいくつかを予約しました。

この日は“くるみ割り人形”
正面の席は座れず、その代わりに選抜された子供たちの合唱隊がいました。


彼と私はスタート時から鳥肌が立ち、じ~~~っと聞き言っているのですが・・・残念なことに子供たちは段々と飽きてきてしまった。
家でCDで聴くことも勿論できますが、今私たちは“手間をかけること”を大切にしたいと思っています。
スケジュールを調整するとか、会場に行くまでに気持ちを高めるとか、終わったあとにそれぞれが思うことを話すとか・・・

次回は私たち2人で行くコンサート。
3月は子供たちも一緒。
さて・・次回はどうなることやら?


30日の月曜日は政府が「外出は控えるように」というほど、あらゆる道が封鎖され、身動きが出来ない1日でした。
大丈夫かと思っていくと・・・完全封鎖。回り道をしても、別の道に行っても封鎖。
夜8時過ぎ。車道には警察車両しか走っていませんでした。


毎日、耳にするニュースは本当に現実の世界で起こっていることなのか?と。夢の中での悪い出来事なのではないかと思いたいことばかり。
とうとうフランスでは一般市民に向けて“テロに遭遇した時の手引き”が作られました。
逃げる際の注意点。
もし逃げることが困難だったら隠れる。その際の隠れ方。
自分の身の安全を確保してから連絡をする。
その際、携帯の音が出ないようにマナーモードにしておくことなど・・・
私たちは子供のころから地震や火事に際しての避難訓練はやってきました。
どのように行動すべきかは頭の中では分かっているつもりです。
でも・・銃を持つ相手を前に自分が冷静に行動が出来るのか?
こんなマニュアルが市民に向けて出されるなんて・・・


でもノエルが近く、12月になると日曜日でもデパートやお店は営業をします。
観光客の方はいなくなってしまったけれども、私たちはいつものように生活をしています。
ちょっと前のように、何も考えず気楽にふらっと出かけるというより、変な言い方ですが“心を引き締めて”外に向かいます。


我が家もサパン ノエル(クリスマスツリー)の飾りつけをし、
1日中、様々なクリスマスソングが家の中で流れています。
穏やかな1週間になりますように!!