本当にとても沢山のご心配のコメントを・・ありがとうございます。まだ、すべてを読めてはいないのですが有難く、泣いてしまいました・・。
ありがとうございます。

必要な外出以外は家にいるように・・という土曜日から一夜明けた日曜日。まぶしいほどの快晴の1日でした。
土曜日の夜、子供たちが寝た後にテレビをつけ、ニュースを見ようと思ったのに・・・ものすごい眠気が襲ってきて結局、しばらくソファで寝てしまっていました。
土曜日、何度も窓を開けては通りや、遠くに見える大通りの様子を眺めていました。全くいつもと違う風景。
通りには人や車の往来がなく、パリってこんなに静かだったっけ?と思うほどの静寂感に包まれていました。
でも夕方にはずいぶん人の姿も見えてきたのですが。

日曜日。朝、窓を開けると空が真っ青。通りにも人の姿が見え、何となくいつもの日曜日のようなスタートとなりました。
電話をかけてきた彼にも「今日はお天気もいいし、公園に連れて行きたいのだけれども」というと、前日とは違ったトーンで「いいね。子供たちも喜ぶよね!!」と。
こんな青空だったのです。




近所から見えたエッフェル塔。そういえば、土曜日の夜はエッフェル塔の灯りはついていませんでした。


子供たちを連れて公園へ。子供たちは大喜び。おやつも用意してトチネット(キックスケーター)で出発。
でも・・・


公園についたら、すべての門が頑丈な鎖でしっかりと閉められていました。
「ママ、シャルリ― エブドの時と同じだね」
またしばらくは公園には行けないのかもしれません。
「じゃあ、パンを買いに行こうか!!」


通りのカフェのテラス席は賑やかでした。いつもの光景です。
人通りも多く、何だか土曜日ずっと家にこもっていたことが現実だったのか?と思うほど。

パン屋さんでは焼きたての熱々のパンが出てきました。
家で友人二人と学校での発表の準備をしている長女たちのためにおやつ用のエクレアを買っている間に、すでに子供たちはパンを食べ始めていて、ほぼ半分なくなっていた・・・
「すみません、バゲットもう1本!!」と言うと、お店の方が大笑いしながら
「マダム、賢い選択ですよ!!多分、家に着くころにはパンはなくなっているかもしれないから・・・」と。


公園の近くで学校のママに会いました。
やはり昨日は一日中、家にいたからと公園に来たのに、公園には入れないと残念がっていました。
子供たちに何をどう伝えるのか?それがこれからの私たち親の、大人の大切な役割なのだと話をしました。
兄弟とはいえ年齢が違えば、話す内容も考えなければならないのです。
我が家は長女は11歳、長男8歳、次女は5歳。
同じように話しても意味がないのです。
年齢に適した内容とは何なのか?
専門家のアドヴァイスを参考にこれから対処していかなければなりません。

この2日間は子供たちは私と一緒で、彼らが得た情報はすべて私からでした。
でも月曜日からは学校があります。
テレビやインターネットで映像を見たり、多くの情報を得たお友達もいることでしょう。
知らないでいたことをたくさん知ることになるかもしれません。
混乱するかもしれません。
この2日間、私が子供たち伝えたのは・・
多くのあなたたちのように普通に生きてきた人たちが亡くなったり、今でも生死の境をさまよっている。
家族や友人や同僚たちは今どんな思いでいるのか。
今、私たちができることは犠牲になった方々のことを思い、祈るだけ。
暴力は決して許されるものではないこと。
でも・・・あなたたちはパパとママとで何があっても守るし、大丈夫。ここ(家)も学校も安全だから・・・

でも・・本当はこれから「あなたたちが生きている今の時代は決して安全ではない」ということを伝えなければならないのです。
私の子供時代とは違うのです。
これはフランスに限ったことではないことは周知のことですよね。

こんなにひどいことがあっても、時間は同じように経過し、私たちはいつもの生活に戻らなければなりません。
月曜日は下の二人は同じアパルトマンの仲良しファミリーに学校に連れて行ってもらい、私は長女を送って行きます。一人でメトロに乗せるのはためらわれます。
いつも通るエッフェル塔の前を避けて、遠回りをして車で送って行きます。

寝る前にベットの中で息子が聞いてきました。
「ねえ、ママ。また彼らはやってくるの?」
彼らとはテロリストのこと。
ウソはつけません。
「うん、もしかしたら戻って来ようとしているかもしれない。
でもね、今は、大統領も政府も軍隊も警察も私たちを守るために必死に頑張っているからね。世界中がテロリストを許さないって頑張っているの。だから・・・きっと大丈夫。」

この週末、部屋の模様替えのあと、片づけなければならなかった多くの荷物を子供たちと一緒に片づけました。
「ママ、掃除をしていると探していたものが見つかったりして嬉しい!!」と長女。
本当に本当に・・・こんな何でもないことに嬉しいと思える日々がどんなに大切なのかと思うのです。