パリは一気に秋になりました。
ここ10日間ほど続いた夏の陽気は、記録的な気候だったようです。
運転中の車のラジオから聞こえて来たアナウンスでは1921年以来と言っていました。
(間違えていたらごめんなさい…)
その暑さ、夏の陽気も…終わりました。

さて…子供達の学校の父母会がありました。

$中村江里子オフィシャルブログ「ERIKO NAKAMURA OFFICIAL BLOG」Powered by Ameba

これは長男4歳、モワイヤンセクション(日本でいう年中さん)の父母会の様子。
まずは講堂でディレクトリス(日本でいう幼稚園、小学校の校長先生)のお話があり、その後、各クラスに行き、担任の先生のお話を聞きます。
他のクラスはすぐに教室に入っていったのに、私たちのクラスだけはまず担任の先生の指示で親たちはみんな廊下に並びました。

「はい、私はこんな風に毎日、校内の移動の時には子供達を廊下に並ばせます!!」
先生が仰ると、親たちはみんな嬉しそうに笑っていました。
だって…廊下に並ぶなんて、もう何十年もしていないですよね。
そして、教室に入ってからは…
まずは自分の子供達のノートに、私たちからメッセージを書きます。みんな、真剣でしょう?

$中村江里子オフィシャルブログ「ERIKO NAKAMURA OFFICIAL BLOG」Powered by Ameba

さらには先生から事前にお知らせがあり、みんな子供達のノートにサプライズをくっつけました。
それはボンボン(キャンディー)や小さなオモチャ。
私はメッセージを日本語で書きました!!

$中村江里子オフィシャルブログ「ERIKO NAKAMURA OFFICIAL BLOG」Powered by Ameba

彼も真剣に書いています。
父母会の日程が出て来た時に、絶対に来てね!!と何度も頼みました。
でも、残念ながら、翌週の長女の父母会は出張のため来られなかったのですが…

本当に素晴らしい先生なんです。長女もお世話になりました。
長女の担任の時には、息子はまだ二歳でしたが、すでに先生には「息子も先生のクラスに入れたいです!!」とずっとお願いをしていました。

実は…長女が年少の時の学年末、この先生の噂をよく耳にしました。多くのお母さんたちが「ものすごくきびしくて、大変な先生…」と。
長女が年中になったときに、この先生になってしまったらどうしよう…と心配していたほどです。しかし…担任はこの先生になってしまいました。
でも…父母会でこの先生のお話を聞き、私たちの不安は一気に吹っ飛んでしまいました。
「素敵な先生に教えていただけて、なつえはハッピーよね」と幼稚園からの帰り道、彼と話していたことを思い出します。

父母会のこの日、先生は親たちに色々な作業をさせました。
その一つが…自分たちの似顔絵を描きなさい!!というもの。
翌朝、子供達にパパ、ママの作業の結果を見せるため。みんな、上手でしょう?

$中村江里子オフィシャルブログ「ERIKO NAKAMURA OFFICIAL BLOG」Powered by Ameba


$中村江里子オフィシャルブログ「ERIKO NAKAMURA OFFICIAL BLOG」Powered by Ameba

大きな白い紙の一枚は黒板に貼られていて、
もう一枚は廊下にありました。大人たちがかがんで、一生懸命、イラストを描いています。

$中村江里子オフィシャルブログ「ERIKO NAKAMURA OFFICIAL BLOG」Powered by Ameba

我が家は私がイラスト担当となりました。二人とも、絵が苦手なので…大変。
頑張って自分の特徴を強調しながら描きました。最後に手に日本国旗を持たせました。
それを見た他の親御さんたちは…
「わあ、いいアイデアねえ!!」とこぞって、国旗を自分たちの絵に加えはじめました。

あらためて…色んな国の人達がいるんだなあと実感をした瞬間です。
長女の父母会で校長先生も、この学校には様々な国籍の子供がいることについてお話をされていました。宗教や言語も当然違います。

例えばパパがドイツ人、ママはイタリア人、ヌヌ(乳母、ベビーシッター)は英語を話し、学校はフランス語。
すでに小さいときから4カ国語に触れている子供もいます。
当然、フランス語の理解力や文法力はフランス人家庭の子供達に比べたら、劣ってしまう可能性が大きいです。でも、焦ることはないし、それはダメなことではないんですよ!!
絶対にプレッシャーを与えないでください!と。
私は大きく頷いて聞いていました。

今週に入ってから遅ればせながら、心をオニにして、長女と毎晩、日本語の勉強をしています。
時間的に厳しく、日本語まで手が回らなかったのですが、やらなければ!と頑張っております。
今月は日本に行くし…すこしでも、日本語が読めたら嬉しいよね?それにいつかお友達たちが日本に来たときに、あなたが全て通訳をしなければならないのだから…とハッパをかけています。

言葉の問題はとっても重要で、大きく大切なものなのです。