久しぶりに会った幼馴染に言われました。

「えりちゃんのイメージって、いつも静かに部屋で本を読んでいるという感じ…」
へえーと驚きました。そして、数日前、やはり友人と話していた時。
どうやら老眼になったらしいと私が言うと、
「あなたはいつも本を読んでいるから…。快適に読むためには老眼鏡(今はリーディンググラスと言うのだそうですね)を作った方がいいのでは?」と。

確かに本が好きですが、周りの人たちに改めて言われると、驚きます。
とはいえ、この7年、つまり子供が生まれてからは、本を読むスピードも、冊数も激減。
彼も本が大好きで、以前は、2人で同じ本を読んで、それについて語り合ったりしていました。
勿論、彼はフランス語で、私は日本語で読んでいますよ!!

4月に日本に来た時に、久しぶりに本屋さんでゆっくり過ごしました。15冊くらい、本を買ったかな?
そして、ようやく5月中旬あたりから、読み始めました。
今まで以上に本を欲していて、寝る時間を削ってでも無性に読みたかったのです。

本の情報はあまりなく、気になったものを買ってきました。

山崎豊子著 『運命の人1~4』
東野圭吾著 『 手紙』
角田光代著 『八日目の蝉』
遠藤周作著 『海と毒薬』
片川優子著 『 ジョナさん』は、読み終わりました。まだまだ未読の本が沢山あるのに、今回は25冊ほど買ってしまいました…
今は今回、購入した三島由紀夫著『鏡子の家』を読んでいるところです。

実は5月…体調を崩しました。身体が硬直してしまい、全く動けなくなり…
自分で起き上がれないので、ドクターに来ていただき、いきなりお尻に大きな注射を打たれました。
小学生以来…お尻に注射だなんて。

そして、「何か大きな精神的ショックを受けましたか?」と。
急に精神的なショックと言うのは思い当たりませんが、やはり日本の事を思うと苦しくなるし…

さらには、ちょうど読んでいた『運命の人』で、毎日、色々な事を考えていました。
それこそ、夢にまで主人公の弓成記者が出てくるし、一体、どうやったら国家権力に立ち向かえるのだろうか?誰か助けられないのか?
権力とは何か?機密とは何か?国とは何か?国民を守るためには?
沖縄の歴史について知らない事が多い事にもショックを受け…
今の日本の状況も重ね合わせ、もう頭の中は大変な事になっていました。

そして…体調を崩して…
たまたま読んだ本は、どれも全くテーマの違うものでしたが、私はそこに共通する部分を感じました。このことについて書き始めると相当、長くなってしまうので省略をしますが…
本を読んでハッピーになったり、落ち込んだり、誰もがするのでしょうが、どうやら今、私が何も考えずに手にしている本達は、私にたくさんの事を考えさせてくれています。
多分、それは私が“考えること”を必要としてるからなのでしょう。

およそ1週間、東京にいましたが、もう帰ります。
スケジュールが決まったのもギリギリ、そして子供達はすでに夏休みに突入していて、朝から晩まで公園で一緒に過ごしていて、そのままの勢いで東京に来てしまいました。
パリにもどったら、また色々ご報告しますね。

水分を沢山摂って、無理をしないようにして下さいね。