ちょっとばてていまして・・・・間があいてしまいました。
その間に、まあなんて沢山のご丁寧なメッセージをいただいていたのでしょう。
ありがとうございました。
エレベータの話がきっかけですが・・・様々な考え方の方がいらっしゃるし、国によってもやはりいろいろと違うんだなあとよくわかりました。
こういうテーマについて、自分の思うこと、感じることをきちんと100%書こうと思うと、とっても長い文章になってしまうので、出来るだけ簡潔に!!と意識して書いていました。
私が書きたいと思っていたことを書いてくださった方もいらしたし、私も「そう、そう!!」と思いながら読んでいました。
私が出会った日本に行ったことのあるフランス人のほとんどが体験していたことがあります。
それは「道に迷う」こと。
東京とパリで比較をすると、パリはどんなに細い短い通りにも、名前が付いています。
だから通りが見つかれば、あとは簡単。
東京では基本的には住所で目的地へ向います。まず、ここが大きな違い・・・。
日本人だって、住所だけを頼りに目的地へ向うのは難しいです。
外国の方ならなおさら。
そして「道に迷って」、だれもが通りかかった日本人に道を尋ねました。
住所を見せたり、英語で尋ねたり・・。
ほとんどの日本人の方が英語が話せなかったようですが・・・このときの日本人の対応は彼らを心から感動させました。
なんと!!本当に本当に、誰もが道に迷ったフランス人を、目的地まで連れて行ってあげているのです!!
ある友人は住宅地にある隠れ家的なレストランに予約を入れていて、分かりにくい場所なので、わざわざタクシーで向ったそうですが、タクシーの運転手さんも道を間違ってしまい、約束の時間にかなり遅れてしまっていたので、途中でタクシーをおりました。
でも、歩いてもやっぱりわからない・・。
そこにぽつんとお店の明かりが!!小さな、おしゃれなバーでした。
お店に入って、カウンターの中にいる男性に道を尋ねました。
カウンターの男性は、にっこり笑って、ジェスチャーで「自分が連れて行ってあげます」と。
お店を閉めてくれ、一緒に歩きだしました。
どうやら、タクシーは全くの方向違いをしていたようで、結局、友人カップルとこのバーの男性は30分近くかけて、お店に到着。
「お礼に一緒にワインでも!!」と言うと、やはりジェスチャーで「お店があるから・・」と、先ほどと同じようににっこり笑って、早足でお店に戻っていったそうです。
30分はかなりの時間ですが、本当に驚くほどにみんなが同じような体験をしていて、彼らにとっては忘れることの出来ない大切な思い出となっているのです。
この話になると、私は「そうよ、そうよ・・」と大きく頷き、満面の笑み。
最後には「それが日本人なのよ!!」と鼻高々!!
道一本隔てた場所で、歩けば数分だとしても、きっと外国の方にとっては難しい。
だれもが忙しい世の中です。
でも、私たちは笑顔で自分の時間を、道に迷った外国人の方のために使うことが出来るのです!!
友人たちは口々に言います。
「今度、パリで、困っている日本人がいたら、僕たちは絶対に助ける。自分たちがしてもらったことを、この感謝の気持ちをちゃんと伝えたい!!」と。
まだ日本に行ったことのない友人たちも、驚いて話を聞いています。
彼らが日本や日本人について語るとき、自分たちがしてもらった親切を必ず伝えると思うのです。
去年の夏、はじめて日本を訪れた友人は、私の彼に会うなりこういいました。
「あんなに人が優しく、サービスも行き届いていて、快適な日本からやってきたエリコが、どうやってここパリで生活をしていけるのだろうか?ここは日本に比べたら、ひどいものだと思うよ・・・」と。
幸い、私の周りの人たちは日本や日本人が大好きで、恋しています!!
それは私にとってはとっても嬉しいこと。
これだけ恋してくれるのは、滞在中の思い出が素敵なものばかりだから。
勿論、きっと嫌な思いをしたかたもいらっしゃるのでしょうが、たまたま私の周りにはいないのです。
道を聞かれても、英語やフランス語が分からなかったら・・・嫌な言い方をすれば「わかりません」と言って、その場を去ることも出来ますよね?
でも、みんな、ちゃんとその場所まで案内をしてあげているのです。
外国人だから優しくできるのでしょうか?
言葉が上手く通じないというのは、時には人をとても素直にしてくれるのだと思います。
気遣いだとか、恥ずかしいとか、ためらいだとか・・・そういった感情を取っ払ってしまうのではないでしょうか?
日本人同士だから、言葉が通じるから、だから、余計なことを考えてしまって、本当は席を譲りたくてもタイミングを逸したりしてしまうのかもしれません。
それから・・・これは私も気をつけなければと思っていることですが・・・
ベビーカーに関するメッセージがいくつかありました。
これも前回、書こう!!と思っていたことです。
確かに赤ちゃんとか、小さい子供と一緒の外出は大変!!
でも、ベビーカーだから、すべてが最優先とは私も思っていないですし、逆にベビーカーのときは気をつけています。
ベビーカーってあたると痛いんですよね。
でも、当てたほうは気づいていなかったりすることも多々あります。
電車の中・・・迷惑だろうからベビーカーをたたもうと思っても、まだ歩けない小さな子供をかかえて、ベビーカーをたたんで手に持って、ゆれる電車の中で立っているのは・・・・正直、つらいです。
誰かが・・・「おかけになりますか?」と声をかけてくれれば、すぐにベビーカーをたたんで手に持って、赤ちゃんと一緒に座れます。
今の私・・・子供二人の手をひいて道を歩いています。
細い道だと、私たち3人が横になっていたら、他の人が通れないこともあります。
だから・・・人の気配を感じたら、ちょっと立ち止まったり、娘に私の前を歩くように言います。
自分だけの道じゃないから・・・
でも、でも・・・とっても疲れていたり、子供たちのことに気をとられていたり、知らない間に周りのことが見えなくなっているときもあります・・残念なことに。
だから、どんなときも穏やかで気持ちに余裕を持っていられる人でありたいなあと思っています。
いつも微笑んでいたいなあと思います。
怒りの感情はもたないほうがいいなあと思います。
そういう自分を、いつも子供たちにも見ていてもらいたいなあと思います。
すみません・・・やっぱり長くなってしまった・・。
そして今回はフォトなしです・・。
次回はディナーの報告です!!
週末は気温が16度くらいだったパリですが、ようやく気温20度台に戻りました。
娘の幼稚園は今週で終わり。
来週あたりから、日本に戻って、日本の幼稚園や学校に通うフランス在住(他の国の方々も勿論)のお子さんたちが多くいます。
我が家も来年は!!
それでは、また。