さて・・・女性4人の会話。

我が家には6歳と3歳の子供がいて、今、3人目を妊娠中という話から、彼女たちが「当然、今も手伝ってくれる人はいるんでしょう?」と。


「う~~ん、まあ、これから探そうかな?と思っているの」

「え~~?いないの?おかしいわよ、そんなの。エリコは一体、どうやっているの?ちょっとお、あなたは何やっているのよ?」



まずい・・・以前にも書きましたが、こういうとき、必ず彼が責められるのです・・・。



「いえ、私が誰も頼みたくないの。特に子供のことは。彼は頼もうっていうんだけど・・・」

「どうして?」



「家に他の人がいると、かえって気を使うから。もし、ファムドメナージュ(家政婦さん)が掃除をしていたら、私は彼女の横でソファに横になって本を読んでいることは出来ないの。自分も一緒になって、掃除を始めてしまうし、ヌヌ(乳母)も同じ。

彼女がべべを見てくれているときに、ゆっくりとベットで休んでいるのは気が引けるのよ」



「こんな人がいるなんて・・・。わかった、シャルル・エドワード。(彼の名前です)まず、あなたたちの家に必要なのは一番にカウンセラー。その次にヌヌたちね」と。

マルティの言い方には決して意地悪なところはなく、本当に心配をしてくれていました。

考え方を変えたほうが良いと。

なぜなら、彼女たちはみんな3人の人を雇っていて、さらにドライバーがいたりする生活をしている人たちだったから。

多分、日本女性の多くが私と同じような考え方よ!!と説明をすると、「自分の時間が全くなく、好きなことが出来ないなんて。せっかく生きているのに!!」



まずスペインでも3人もの人を雇えるのは、確実に経済的にかなり、相当、余裕のある人たちです。

たとえば、パリで私たちの周りで3人の人が家に出入りをしているのは・・・子供が5人いるファミリーくらいかな?それも、時間差でお願いをしているくらいです。

人件費が日本やフランスに比べて多少、安いのかもしれませんが。



ちなみに彼女たちはみんな、3人のうち1人は住み込みで働いているそうです。

その人のひと月のお給料はおよそ1200ユーロとのことでした。

15万円くらいかしら?

そう考えると、決して安いわけではないですよね?

さよならをするときにマルティは

「エリコ、今度はいつマドリッドに来られるの?わたしの田舎の家にいらっしゃい。子供たちも連れてきて!!

子供たちは、うちの人たちが見てくれるから、あなたはただただのんびりと過ごすの。何もしなくていいの。体をゆっくりと休めたらいいわ。私はこうやってやってきたのだから。マドリッドはいいわよ!!マドリッドに住みなさいよ!!」


最近、なぜかパリでもマドリッドでも会う人たちに「5人はいけるわね!!妊婦姿、似合っているし」といわれる私。

はっきりいって、体力的に絶対に無理なのですが、彼女たちと話していたら、出来そうな気がしてしまう(本当に100%ありえないのですが)、そういうポジティブなパワーをもらいました。

別に子育てを人任せにしているわけではないのです。

大変なことは助けてもらう・・・。自分の時間も大切にする。

マドリッドオープンの間、ナタリアは毎日、朝から夜中までご主人について、またお客様のケアで会場にいました。


その間、信頼をしているヌヌが子供たち2人を見ていてくれたから、彼女はご主人のサポートに徹することができたのです。

モニカは5人目を妊娠中、しかも8ヶ月だというのに、生き生きとしていました。幸せなのが伝わってきます。


日本女性の生真面目さは素晴らしいけれども、頑張りすぎて、自分を追い詰めてしまうこともある。

パリの私もそうですが、多分、日本では3人も人を雇うことなんて出来ませんが・・・でも、彼女たちのように明るく、あっけらかんと物事を捉えることができたら、気持ちが軽くなるなあと思いました。

出産後、良い季節にマルティの田舎の家にお邪魔するつもりです。

でも、どうしよ~~~。

居心地が良すぎて、パリに帰りたくなくなってしまうかも・・・。