桜・・・ほんのちょっと見られました。
最後の最後だったと思います。

到着日は、成田に着くなり汗が出てきました。
うわ~~~暑い~~。しかし、やっぱり成田の空港は清潔で、職員の方の数も多くて、快適だなあとしみじみ・・・。

タイミングよく実家の近くに向うリムジンバスにも乗れて、青い空を眺めながら、頭の中が日本モードになってきました。
私、リムジンバス、大好きなんです!!
大きくて、高くて、見晴らしがいい。
必ず売店でカフェオレを買って、乗り込みます。

出発日、パリは快晴でした。
20度はありませんでしたが、日差しが暖かく、気持ちの良いお天気。
本当は午後まで家で家族4人、のんびりとしているはずだったのですが、こんな快晴の日に、フランス人が家におとなしくいられるはずがありません。
彼が「テラスのあるところにランチに行こう!!」と。

ブローニュの森の中にある以前も、ご紹介をしたレストランへ。


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昨年の秋ごろから行くようになったので、今までは建物の中で、外に広がる緑を眺めながら食事をしていましたが、この日はその広大なお庭にテーブルが出ていました。
初めてテラスでのランチ。
ほら、気持ちよさそうでしょう?


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ここは、乗馬やテニスができる会員制のスポーツクラブなのですが、週末は会員以外のお客様にもレストランを開放しています。
勿論、我が家は・・・・メンバーではありません。
遠くのほうでは子供たちがサッカーをしていました。

お日様が出ていても、風が比較的冷たく、強かったので、寒がりの私はシャツの上に革のジャケットを着て、ストールをまいて。
その横で、彼はシャツ一枚。
「何で寒いの?」
「日本人の体は繊細なのよ・・・」
実際、基礎体温が日本人と欧米人では1度以上違うと聞きました。
子供たちは食事を済ませると、よこの広大な芝生でずっと追いかけっこをしたり、雑草を摘んだり・・・・大汗をかいて楽しんでいました。


このレストランは、日曜日は子供たちの相手をしてくれる人がいるのですが、土曜日はそういうサービスはありません。
でも、思いっきり走り回っている子供たちは本当に楽しそう!!

これはおまけのフォト。


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いつもこのかご一杯にフルーツを入れています。
色合いが綺麗でしょう?
クレモンティーヌ、パイナップル、洋梨、りんご、バナナ、ポメロなど・・・
これで大体1週間分かな?

レストランから戻って、準備をし、彼と子供たちは仲良しファミリーの3男のバースデーパーティーへ。
息子と同い年で赤ちゃんのときからいつも一緒に遊んでいるシャールからのご招待は、息子にとって初めてのお友達のバースデーパーティーへの参加!!

私が用意したシャールへのプレゼントを「僕が渡す!!」と張り切っていて、数日まえから自分の部屋に持って行こうとし、そのたびにパパに怒られていました。
ようやく自分の手で持つことが出来て、誇らしそう。

玄関まで見送り、「いってらっしゃい!!」と言おうと思ったそのとき、事件勃発。
彼が「えりこは日本に行くのがものすごく嬉しくて、楽しみでしょうがないんだよね」と一言。
彼には全く悪気がなく、本当にその通りなのですが・・・・気づいたときにはどうにもならなかった・・・。
涙がぽろり・・・ポロリ・・・

エレベーターの扉はまだ半分開いていて、彼にも子供たちにもしっかりと見られてしまった。

「いってらっしゃい。空港から電話をするね」

バタンとドアを閉め、キッチンへ駆け込むものの、すぐに玄関の開く音。
彼の力強い足音・・・・うわ~~~どうしよう~~~

「どうしたの?何か悪いこと言った?」

子供たちの軽やかな足音が近づいてくる・・・・
涙・・・止まりそうにない・・・・

「なつえとフェルディノンは玄関で待っていて」パパの声に、子どもたちはおとなしく従い・・・でも、なつえの泣き声が聞こえてきた。
何とか落ち着かせて、今度こそ「いってらっしゃい!!」と笑顔で送り出しました。
でも、結局、娘は移動の車の中でおよそ15分泣き続け「ママだけ、どうして日本に行くの?なつえは4人でいつも一緒にいたいのに・・・」と。

勿論、日本に行くのは嬉しくて、楽しみでしょうがない。
今回は直前まで子供たちも連れて日本に行きたい!!と思っていたのですが、自分が妊婦であること、日本では最初の1週間は自分の時差ぼけもふくめ、子供たちの時差ぼけの回復までにおよそ1週間はかかるし(結果的に毎回、1週間は殆ど眠れない状況になってしまうのです)、特別なことは何もないのに、いつも東京滞在はとても忙しくなってしまい・・・今の自分の状態を考えると、一緒に長旅をするのは得策ではないという苦渋の選択で、パリにおいていくことにしたのです。

妊婦でなければ、考えることもなく連れてきていました。
だから・・・・様々な気持ちが交錯してしてしまっていて・・・・心が痛かったのです。
だから・・・・我慢していたものがつい爆発してしまいました。悪いタイミングで。
反省です。

しかし・・・そんな私と娘を見ている息子はケロッとしていて・・・おかしかったです。

東京では必ずネイルサロンとヘアカットに行きます。
どちらももう17年くらいのお付き合い。いや~~長いですよね。
パリでは全くネイルサロンには行きません。ネイルをしません。

私のネイルはずっと変わらずにかなり短めのスクエアカットで、色は単色。
これ以外はありえないのです。
はじめは爪の健康のために通いはじめたので、今でも華やかな爪にするためではなく、ケアのために行くのを楽しみにしているのです。
ここリ・ボーンにはパリ支店を出していただきたいくらい・・・。

そして、本当は髪を伸ばす予定だったのですが・・・やっぱり切ってしまいました。
カット後にfukululuの矢野さんと記念撮影!!


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「出産後まで少なくとも半年は東京に来られないので、その間に伸ばしっぱなしにしても大丈夫なように」というオーダー。
いつものボブスタイルですが、矢野さんに切っていただくと、伸びてもきちんと自分でスタイリングがしやすいので、安心なのです。

私の東京滞在はこうしてスタート!!
何だか気候がとっても不安定なのが残念ですが・・・・

さて・・・日仏の違い、いろいろとご質問もきていましたねえ。
今日も出版社の編集の方とお話をしてたのですが、この話題はつきませんね。

例えばベビーシッターさんのこと。
私の勝手な思い込みもあるかもしれませんが、何となく日本ではシッターさんを頼むというのは、あまり良いイメージがないような気がしています。
実際に値段も高いですよね?

値段ですが、パリでは一般的には1時間8~10ユーロです。(今は1ユーロ 125円くらいです)
以前、パリで友人に頼まれて英語が話せるシッターさんを手配したときは、フィリピンの方で12ユーロでした。

子どもの人数に関係なく値段は8~10ユーロです。
子どもが5人とか6人になったら違うかもしれませんが・・。
でも、考え方では?と思うのです。

あくまでも私の知っている人たちの状況を見ていて、私が勝手に解釈をしているだけなのですが。
日本で生活をしている友人たちの多くは、どうしても仕事やあるいはプライベートで、子どもと一緒に出かけられないときには、おじいちゃん、おばあちゃんに頼んでいます。

頼めるということは、ご両親が近くに住んでいたり、そのために泊まりにきてくれるということですよね?
でも・・・もし、ご両親が高齢だったり、離れて暮らしていたりしたら・・・選択肢はありません。
第3者の手に委ねるしかないのでは?

フランスではベビーシッターというのは、学生のアルバイト№1でもあるのです。
それから、多くの人たちが口コミでシッターさんを頼んでいます。
勿論、プロのシッターさんも沢山いますが、いずれにしても頼みやすい状況ではあります。

だから、日本のようにシッターさんの派遣会社に入会金を払って登録をして・・・というパターンは聞いたことがありません。(日本ではこういうシステムが多いんですよね?)

私も子供たちと一緒に日本に滞在をしているときに、いろいろと調べましたが、本当にその値段の高さに驚きました。
しかも、子ども一人だといくら、二人目からはいくら・・・最低3時間以上頼まなければならないとか、夜10時以降は割り増しとか・・・・
もっと遅くなるとタクシー代だとか・・・これでは夜の外出は無理!!

私たちは、私の母は日本に住んでいますし、彼のご両親は南仏に住んでいます。
だから必然的に、周りの方々にサポートをしていただかなければならないのです。
パリにご両親も住んでいる友人でも、みんな、例えば夜の外出時にはシッターさんを頼んでいます。

先ほど、考え方では?と書きました。
これは本当に様々な考え方があって、簡単に説明できることではないのですが・・・

例えば出産についても違うのです。
日本では実家に戻って出産とか、出産の前後にご両親や義理の両親がきてくれて手伝ってくれるというパターンも多いようですよね。

この話をフランス人にすると「実家に戻って出産?両親がずっと手伝うだって?」と、またまたびっくりマークのオンパレード。
まず実家に戻って・・・というのは、ありえないことのようですし、私たちもそうですが、友人皆、出産後、親たちにだれも手伝ってもらっていません。

手伝いが必要な人は、プロのシッターさんとか、だれかを頼んでいます。
唯一、フランス人と結婚したイタリア人の友人女性だけが、イタリアからお母様がでていらしておよそ1ヶ月、傍にいてくれたようです。

もうお気づきだと思いますが・・・・前々回のブログで親子が違う部屋で寝るとか、
川の字で寝ることだとか、日仏での違いに触れたときに、イタリアは家族のあり方や母親のあり方が日本と似ているというご意見がありました。
私も話を聞いているだけですが・・・そう思うのです。

フランスではいくつになっても、親子であろうとも、それぞれの生活はそれぞれの生活・・・なのではないでしょうか?
子どもにとってのおじいちゃん、おばあちゃんに子どもを託すことは私は良いことだと思っています。
でも、わたしでさえかなり疲れるのに、自分よりも年を重ねている両親たちに子どもを任せてしまうのは・・・・体調を崩してしまうのでは?と心配にもなります。

私の子どものころは、曾祖母、祖母、両親、そして私たち兄弟、4世代が一緒に住んでいました。
だから、おじいちゃん、おばあちゃんと時間を過ごすのは、子どもたちにとって豊かな時間になると確信しています。

話が飛びましたが・・・・シッターさんの存在は、日仏ではやはり大きく違うんですよね。

でも・・・・誰も頼まないで、すべてを一人でやっていて、疲れてしまった私にパリでは誰も同情はしてくれませんでした。
なんでも自分でやろうとするほうがおかしいと・・・・
むしろ、友人たちにかなり怒られました。

しまいには、みんな、彼に対して「何で、えりこのためにシッターさんとかヌヌ(乳母)を雇わないのよ?」といろんな人たちを紹介してきました。
「えりこが、いやだって言うから・・・」
「それでも、頼みなさいよ!!」

フランスって、パリって・・・こんなところなのです。

すみません・・・・相当、長くなってしまいました・・・。
何だか短くまとめられないんですよね。
途中であきてしまった方・・・・ごめんなさい。

気候が不安定なので体調をくずさないように!!