「鈴木秀樹をぶっ飛ばしてください」 | プロレスラーにあこがれて

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村上和成がリングに戻ってきた。

2年2ヶ月ぶりの復帰を果たした49歳村上和成。

復帰戦のカードは丸藤、杉浦と組み、鈴木秀樹率いる"REAL"との対戦。

村上和成と鈴木秀樹の対戦には、個人的に思い入れがあった。


2016年4月4日に行われた東京愚連隊興行で、最高に刺激的で消化不良な戦いをした2人。
私は当時、彼らのシングルマッチの実現を心待ちにしていた。
それから2年後の2018年、2人は東スポで舌戦を繰り広げていた。遂にシングルマッチ実現かと思っていた矢先、村上和成が怪我による長期欠場となってしまう。


そんな時に開催された村上和成のサイン会に私は参加した。上記の、プロレスラーと初めて絡めて喜んでいるキモいファンの記事は、その時の私が書いたものだ。
キモいファンの私はその時、村上和成に絶対に伝えたいことがあった。
「鈴木秀樹をぶっ飛ばしてください。」
あの刺激的な対戦を無かったことにして欲しくない気持ち、俺はちゃんとあなたの試合を見ている真のファンです、と選手に伝えたいエゴ、の2つからこのことを本人に伝えたかった。サインを書いてもらった去り際に、めちゃくちゃか細い声で伝えたのを覚えている。

そしてこの2年後の2020年、村上和成はリングに復帰した。鈴木秀樹も参戦していたノアへの参戦ということで、2人の対戦の実現を期待したが、2人は同じユニット"杉浦軍"に所属したため、対戦する機会は無かった。

そして翌年、村上は再度長期欠場に入る。坐骨神経損傷によるもので、当初は2ヶ月程度の予定だったが、本人のブログによると、治療がうまくいかず両足が動かなくなってしまい、歩行ができるようになることを目指したリハビリ生活を余儀なくされたという。

そして2023年10月20日、復帰戦の相手は鈴木秀樹。

ゴング前に鈴木秀樹につっかかる村上和成を見て胸が熱くなった。



自分が伝えたことが村上和成の行動に寄与しているなんて全くもって思っていないが、その逆に、自分の思っていたことは村上も思っていたことだったのかな、と感じられたことが嬉しかった。




試合中、何度も激しくぶつかる鈴木と村上。最後には村上が鈴木の顔面から流血させた。7年間心待ちにしたプロレスがようやく観れることに、心から嬉しく思う。



鈴木秀樹とは関係ない話になってしまうが、49歳の村上和成と44歳の柴田勝頼が紆余曲折を経て、現在リングに戻って来ているという事実には、選手としてのコンディション云々を越えた嬉しさを感じる。