二郎系つけ麺とゴールデンスター | プロレスラーにあこがれて

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@nakamuraigf

味が濃いラーメンが好きだ。
特に二郎系ラーメン。先日、我が町にもこの種のラーメン屋ができた。


通常は「臭い、(体に)悪い、食べづらい」が3拍子の二郎系だが、なんとこの常識を覆す画期的なメニューがあった。


二郎系つけ麺




二郎系でつけ麺。これを見たのは初めてだった。ただ麺とスープが分かれているだけでは?とあまり惹かれないまま注文したが、「麺とスープが分かれている」ことがとても素晴らしかった。とにかく食べやすかったのだ。


通常の二郎系ラーメン

通常は麺の上にもやしが盛られているため、なかなか麺にたどり着かず序盤はもやしを食べ続けるハメになる。しかしこのつけ麺なら、序盤から麺を食べることができる。素晴らしい工夫だ。

だが、完食した時に思った。「あの食べにくさこそ二郎系の醍醐味なのでは?」と。
このつけ麺では、麺に到達した時の喜びが味わえないじゃないか。そう思った時にハッと我に帰った。これじゃ面倒臭いマニアじゃないか。
革命児は常識を変える一方で、マニアに疎まれる。ラーメン界の革命児を潰すような考えを自分がしていたことに驚いた。

プロレス界でも、マニアに疎まれていた革命児がいた。

DDTでブレイクして新日に上がり始めた頃の飯伏幸太はまさにこういう存在だったように思える。
類まれな運動神経とインディーズならではの発想で、平成後期のインディペンデントを代表していた。
だがその一方で、レスリングとして成立していないとマニアに疎まれている部分もあった。

飯伏はその後紆余曲折を経て新日のエース格になる。「新日本プロレスのエース」を演じようとしている姿は窮屈そうに見えた。「飯伏、新日っぽくなっちゃったなぁ。」私はいつも思っていた。

話は少しラーメンに戻る。
「二郎系」という言葉がある。ラーメン二郎を模倣したラーメンを出す店のことで、店舗自ら名乗るところもある。私が訪れたラーメン店もこの類だ。 
この"二郎系"の店に対し、本家であるラーメン二郎の創始者、山田拓美氏はこう語っている。



「二郎系じゃねぇだろ。自分の店系だろ?
二郎系って言った瞬間に負けだよな。
二郎風にやってテメェの味を捨てて彼らは可哀想だね。」

"新日系"に収まっていたように見えた飯伏幸太。その反動ともとれる新日への批判と拒絶を示していた彼は、新日から離れての復帰を目指してトレーニングに励んでいるようだ。
自分の味を取り戻した飯伏はどんなプロレスを見せるのだろうか?

(kaminoge127号の巻末の記事で、飯伏が青木真也との合同練習を画策していることが分かった。メジャーからのはぐれ者となった彼が青木とどんな化学反応を見せるのか、そして彼らのインタビューがkaminogeに載ることはあるのか!?はぐれ者飯伏の動向が楽しみで、悪趣味とわかっていながら毎日Twitterを覗いています。)