伝説の迷勝負、棚橋弘至vs村上和成を振り返りたいと思います。
場所は"都内某所"。両国で興行が行われている最中、無観客の会場で試合をする模様が中継されました。
まさに"平成の巌流島決戦"。
ロープブレイク無し、反則裁定無しのルールにより、棚橋と村上の最終決着が着く予定でした。
金網内にあるリング中央で村上が待ち構える。
立会人の小鉄さんが扉を開け、棚橋が勢い良くリングイン!!
小鉄さんがしっかりと鍵を閉めます。
棚橋がリングインすると村上はリングから駆け下り、リングサイドを徘徊します。
棚橋をしっかりと焦らす。
内藤もこのムーブに影響を受けたに違いありません。
村上がリングに上がると、棚橋が強烈なエルボーでラッシュ!!
当時肩を怪我していた棚橋がテーピング無しでこの試合に臨むということで、意識の強さが伺えます。
その後はジャーマン!!
目覚めた村上。ニタ〜ッと笑います。
リング下に逃げた村上に対し、リングインを要求する棚橋。彼の顔にも充実感が感じられます。
リングに戻った村上に対し、棚橋の高速タックル!!
テイクダウンを奪い、腕十字!!
村上はロープに足を伸ばしますが、この試合はロープブレイク無し。まさか秒殺決着か?!
しかしここで棚橋、自ら腕十字を解きます。
棚橋どうした?ルールを間違えたか?
「オイ村上!!一本取ったぞ!立て!」
棚橋の村上に対する思いは、こんなにあっさりケリがついて良いものではありません。
「楽しいな、オイ!」と聞こえてきそうな充実した棚橋の表情。
しかしバーリトゥーダー村上にとってこの行為はこの上ない屈辱でした。
立ち上がった村上は、左ストレートを棚橋の顔面に打ち込みまくる!!
全てを覆す、本当に当てるストレート。
ゼロ年代において、新三銃士ファンでプロレス女子の方々にとってトラウマだったのではないでしょうか。
しかし棚橋、体を入れ替え村上をコーナーポストに追い詰める!打撃の連打!
踏みつけられながらも、ナニかに目線をやった村上は…
急所に左ストレート!!!
さすがバーリトゥーダー!!
ノーDQマッチは彼の土俵。ステファンレコもこのルールなら仕留められたでしょう。
一発で形勢逆転に成功した村上。
次回へ続く